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環境 新製品:余剰電力買取価格の差額補填キャンペーン/ゼファー

環境ビジネス編集部

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風力発電と太陽光発電の買取価格の差を自社で補填
消費者の風力発電離れを防ぐ

風力発電機の設置事例

風力発電機の設置事例

小型風力発電のゼファーが、小型風力と太陽光ハイブリッド発電を併設している個人ユーザーを対象に、余剰電力買取価格の差額補填キャンペーンを始めた。

2009年11月に始まった余剰電力買取制度では、太陽光と逆潮流防止リレーを設置した自家発電設備の併設(燃料電池とのダブル発電)の買取単価が39円/kWh、逆潮流防止リレーが設置できない小型風力発電の買取価格は12円/kWhに決定。太陽光発電を併設していると、太陽光の買取価格も12円/kWhに下がってしまう。

風力発電を外して太陽光のみにすれば買取価格は48円/kWhになるが、ダブル発電のユーザーは設置する際に国の補助金制度を利用しているケースが多い。風力を外すとなれば補助金を返還せねばならず、そう簡単にはいかないようだ。そのためユーザーの間には新たな不満も生まれている。

小型風力発電機の性能はこの10年で飛躍的に向上し、実用電源の一つとして世界中で認識され普及が拡大している。同社が2009年9月に発売した小型風力発電機「エアドルフィンGTO」は、市販の太陽光発電用パワーコンディショナーをそのまま利用して売電できることから、購入を希望する顧客が増加していた。

だが、買取単価の決定以来、ゼファーには、ダブル発電ユーザーからの質問や苦情が連日殺到。同じ新エネルギーの間になぜ助成格差が生じるのか、ユーザーが納得する説明をするのは至難の業だ。政府が全量買取制度への見直しを進めてはいるものの、新制度が動き出すまでには時間がかかる。だがこのままでは、既存ユーザーはもとより、風力発電設置を検討している新規ユーザーへの影響は計り知れない。そこで今回のキャンペーンに踏み切ったというわけだ。

適用期間は2010年1月1日から新制度が発足するまで(最長2010年12月末日まで)。エアドルフィンGTOの個人ユーザーを対象に、太陽光発電と風力発電の売電価格の差額36円/kWhを補填する。ゼファーでは、新制度の見直しはもちろんのこと、現行制度で全ての再生可能エネルギーを太陽光と同等に扱う緊急措置を施すよう政府に働きかけていく考えだ。

 
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