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環境 新製品:グリセリン・木質タールを活用したエコ舗装材/前田道路

環境ビジネス編集部

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業界初!BDF製造時に出るグリセリンを燃料に使用
CO2削減にもつながる「エコ舗装材」を生産

前田道路は、BDF製造時に産出されるグリセリンをバイオマス燃料として活用する技術を開発した。グリセリンを燃料に使うのは業界初だという。

グリセリンは廃食用油など植物性の油からBDF燃料を製造する際の副産物として産出されるが、その活用法はほとんど確立されておらず、処分に困っているのが現状だ。

燃料システム


前田道路はこれまで、バイオマス発電所などで使われる間伐材の副産物である「木質タール」を、再生アスファルト混合物に利用する技術を開発してきた。アスファルトの代替品として木質タールを使うことで、アスファルトの使用量削減によるコストダウンが可能だ。また、製造時や施工時の温度が従来よりも低くて済むため、CO2削減にもつながる。現在は西東京合材工場(東京都八王子市)で年間400kLの木質タールを使用し、従来比で年間30%のCO2排出量削減を実現している。今回の燃料システムでは、アスファルト混合物製造時に、グリセリンを化石燃料の代替燃料として使用。カーボンニュートラルな燃料とみなされるため、更にCO2削減効果が期待される。同社は、初年度で年間25%のCO2排出量削減を目指す。

BDF製造の取り組みは全国的に行われているが、小規模分散型が多く、安定したグリセリンの回収が課題となっている。前田道路は全国102カ所にアスファルト混合物製造工場を展開しているため、工場がある地域ごとに、BDF製造工場から排出されるグリセリンを収集して利用することが可能だ。同社は各地域の特性に応じた技術展開をし、エネルギーの地産地消を図りたいと考えている。今年度中に同社四国支店と九州支店の合材工場にこのシステムを導入する計画で、その後、全国の同社工場に順次展開していく予定だ。将来的には必要燃料の50%をグリセリンで賄うことを目指している。

 
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