環境 新製品:グリーンメイド車検・自動車整備/東北自動車・CROSS

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料金はそのままでCO2削減
環境貢献が手軽にできる車検が登場

自動車メンテナンス部門に、車検や自動車整備で排出されるCO2を削減する環境配慮型の新サービスが誕生した。

東北自動車の「グリーンメイド車検・自動車整備」は、車検や自動車整備で使用する電力全てを、二又風力発電所(青森県六ヶ所村)の電力を活用し、日本風力開発から「そらべあグリーン電力証書」を購入することで賄う。さらに、交換部品にはリサイクルパーツを活用する。各工場が購入するグリーン電力量とCO2削減量は、数字に客観性と信頼性を持たせるため、NPO法人循環型社会創造ネットワーク(CROSS)が算出。どのくらいのCO2を削減できたのか、ユーザーが実感できるように証明書を発行して「見える化」も行う。しかも車検の料金は従来と同じ。つまりユーザーは、負担を感じることなく、これまでと同じように車を車検や整備に出すだけで、環境貢献したという満足感を得ることができるというわけだ。

そらべあグリーン電力証書

そらべあグリーン電力証書


リサイクル部品と聞くと品質に不安を感じるユーザーもいるかもしれない。しかし、「グリーンメイド車検・自動車整備」で使用するリサイクル部品は、品質が保証されたもののみ。リサイクルパーツは環境に配慮できるだけでなく、新品に比べると価格が安くてお得だ。また、利益率が高いので自動車整備事業者にとってもメリットがある。リサイクルパーツを選択することは、環境配慮の効果とともに、ユーザーと整備工場双方に経済的な効果をもたらすのだ。同社が実施したアンケート調査では、利用者の約80%が「コストをかけずに環境貢献できる」と満足感を持っている。また、88%のユーザーが「次回も利用する」と答えており、評判は上々のようだ。

東北自動車では今後、損害保険会社、自動車整備事業団体、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合等と連携して、加盟店の募集活動や情報発信を行う。その一方で、CROSSと連携して、省エネルギー診断のノウハウの確立や人材育成などにも力を注いでいく。

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