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環境 新製品:植物工場用LED栽培ユニット「アグリ王」/キーストーンテクノロジー

環境ビジネス編集部

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独自開発のLEDと水冷式放熱ユニットで、放熱対策を万全に!
植物工場の課題となっていたランニングコストを解決

キーストーンテクノロジーはLEDから発生する熱を抑える植物工場栽培システム「アグリ王」を発売した。

この夏の猛暑で野菜の価格は高騰。追い討ちをかけるようにロシアのプーチン首相は小麦の輸出を年内禁止すると発表し、国内の様々な方面への影響が懸念されている。温暖化が進み世界的な天候不順が続くと、今後はさらに危機的な状況が起こらないとも限らない。このような状況の中で注目が集まっているのが、天候に左右されない植物工場だ。

植物工場用LED栽培ユニット「アグリ王」

植物工場用LED栽培ユニット「アグリ王」



この植物工場で太陽の役目をするのがLED。一般的にLEDは熱を出さないと考えられている。だが、同社によると、植物の光合成に必要なエネルギーを与える光源の役目を果たす場合は、事情が変わるという。電気から光エネルギーへの変換効率はLEDでも40%程度で、残りの60%は熱になる。また、LEDそのものが小型で赤外線を出さない性質を持つため、放熱対策をしなければLEDの寿命は一気に短くなる。また、植物工場で太陽の役目をするには、大量のLEDが必要となる。当然、大量の光源から熱が発生すれば、ランニングコストに大きく跳ね返る。

新発売の「アグリ王」は、植物が光源を吸収する波長ピーク660nmに合わせた独自開発のLEDを採用し、水冷式放熱ユニットを装備。エネルギー効率が高く、万全の放熱対策によって照明部分が25℃以上になるのを防ぎ、ランニングコストの大幅削減を実現した。

栽培ユニットは小型だが、リーフレタス類なら1台のユニットで月1200株も栽培できる。しかも、これまで植物工場用LEDユニットはイニシャルコストが非常に高いことが課題だったが、「アグリ王」の価格は200万円程度と実用的な価格に抑えた。

この「アグリ王」の高い技術が認められ、キーストーンテクノロジーは2010年9月21日に「第27回神奈川工業技術開発大賞」の「地域環境技術賞」を受賞した。同社は、今後も人口増加と水不足に苦しむ世界の食料生産に役立つ製品開発に挑む。

 
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