「省エネセミナー&太陽光見学ツアー」 in 福岡 開催レポート(3ページ目)

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賢いLED選びは、省エネ効率や電気代に直結

安部禎二氏
安部禎二氏

第四部は株式会社遠藤照明による「LED照明で今すぐできる省エネ対策」。会社概要から国内外のLEDマーケットの動向、同社における取り組み、最近のLED導入事例が具体的に画像を交えて紹介された。

なかでも受講者の興味を引いたのが、終盤のLED選択のポイントだろう。4種類のLEDを例に出して、1本あたりの消費電力、省エネ効率の比較。それに伴う年間電気代や寿命までの電気代の総額が表にまとめたもの。ここで注目したいのが、同社が今年9月に発売する160(In/W)タイプ。従来の一般的なLEDと比べると省エネ効率をはじめ電気代の差は歴然だ。

株式会社遠藤照明 LED選択のポイント ~lm/W~
株式会社遠藤照明 LED選択のポイント ~lm/W~
(※画像をクリックで拡大)

  「これは1本あたりの比較ですが、これが数十、数百店舗を持つ企業さんに当てはめると、例えば1日14時間360日の稼働で、電気単価が18円/kwh、1店舗当たりの照明器具台数が約250台とします。すると、表を見ていただいても分かるように、40店舗で1万台使った場合、200店舗で5万台の場合、400店舗で10万台の照明器具を使ったとすると数億円の差額が出てきます」と、株式会社遠藤照明 九州営業部 部長 安部禎二氏。

では、LEDのタイプの違いによってどのような体感の差があるのか、セミナーはそのまま遠藤照明のショールームへ移動。各商品の解説とともに、あとは個々でショールームスタッフに質問するという流れで、21日のセミナーは終了した。

太陽光発電システム環境ビジネス見学バスツアー

22日の環境ビジネス見学バスツアーは、41名の参加者が大型バス2台にわかれて乗車。福岡県築上郡築上町の太陽光発電設置場所2カ所を見学した。

直前に、太陽光発電システムの基本事項とLooop社の「MY発電所キット」の解説を受けていたせいか、現場に着くや否や架台をのぞき込む人、写真を撮る人など人それぞれ。なかにはLooop社のスタッフをつかまえて、「地域によって、ソーラーパネルの角度は変えられるのか?」、「ビルの屋上でやりたいけれど可能か?」、「パネルとパネルの幅をもっと縮めて、土地の有効活用はできないのか?」と矢継ぎ早に質問する人もいたほど。

見学時には通常では入れない発電所内のエリアや、特別にパワーコンディショナーの内部も公開し解説するなど、参加者にとって大変意味のある見学会となったようだ。

1カ所の発電所はちょうど施工途中だったのが、これがかえって功を奏したようで、「建設中の工事を見ることができたのでよかった」、「基礎設置方法が参考になった」、「パネルのステイの方法がよく分かった」といった声も。

参加者アンケート Q4:今回のツアーに参加してよかったですか
参加者アンケート Q4:今回のツアーに参加してよかったですか(参加者:計38名)

さらには、「代理店を検討します」「これから太陽光事業を考えます」という人や、「これから土地を探し、今年度中に設置したい」「自社発電設備に使用したい」と即決した人もいた。

参加者アンケートによると「話だけではなく、直接見ることができたのは有意義だった」とのコメントもあり、見学ツアー参加者の満足度も非常に高く、大盛況に終わった。

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