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「省エネセミナー&太陽光見学ツアー」 in 福岡 開催レポート

環境ビジネス編集部

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「電力削減から始める省エネセミナー in 福岡」会場のようす

今年初めて福岡で開催した「電力削減から始める省エネセミナー」。初日の6月21日は福岡市博多区にある遠藤照明のショールームで、「工場・倉庫のための電力削減から始める省エネセミナー」。翌日22日は「太陽光発電キットを設置した現場を見学するバスツアー」を実施。その様子をレポートする。

毎年価格や期間が見直される「固定価格買取制度」

植木健一郎氏

植木健一郎氏

電気料金の値上げによりコスト増が避けられない昨今、中長期的に電力やエネルギー価格の上昇は免れず、これが企業経営を圧迫する要因にもなりかねない。そこで注目されているのが、昨年7月から本格的にスタートした「固定価格買取制度(FIT、Feed-in Tariffs)」だ。これを踏まえて、第一部では九州経済産業強エネルギー対策課の植木健一郎氏が、我が国のエネルギー政策について講演を行った。

そのなかで受講者の耳目をそば立てたのが、「再生可能エネルギーの現状、及び固定価格買取制度の動向」について。

最初に適用された価格(固定価格)で一定期間、再生可能エネルギーによる電力を販売することができる制度だが、今後の技術進歩や市場競争などにより、発電システムを設置するコストの低下が予想されるため、新たに参入する発電事業者に適用される調達価格は毎年見直しが行われる。

「24年度に導入した調達価格は、10kW以上の電気に関して1kWhあたり42円、25年度は38円です。来年以降になるとまた見直しがあって、これよりもっと安い価格に設定されることが予想されますが、いずれにしても施行後3年間は高い利潤は配慮されます」と植木氏。

電気事業者が高く買ってくれるうちに多額の建設コストをかけて参入するのか、あるいは調達価格は下がっても建設コストがある程度下がるまで時期を待つのか、参入のタイミングが悩ましい。平成25年度の各再生可能エネルギーの調達価格や調達期間は下表の示す通りだ。

平成25年度 再生可能エネルギーの調達価格・調達期間

平成25年度 再生可能エネルギーの調達価格・調達期間
(※画像をクリックで拡大)

再生可能エネルギーのポテンシャルが高い九州

平成25年2月末の再生可能エネルギー発電設備認定状況を見ると、全国の設備認定は約9割以上が太陽光発電。とりわけ九州は、認定出力が289万kWと関東に次いで高く、そのうち約5割がメガソーラーで占めている。

「九州における、平成25年3月末の太陽光発電認定状況を見てみますと、1,000kW以上の太陽光発電は大分市、佐世保市、霧島市、北九州市あたりが高くなっています。メガソーラーはどこでもいいというわけではなく、やはりある程度の土地が確保できるところ、日照時間が長いところ、近くに高圧線が来ているところなど条件が必要となってきます」と植木氏。

九州の太陽光発電認定状況

九州の太陽光発電認定状況
(※画像をクリックで拡大)

その後、具体的に補助金や融資制度のほか、税制優遇といった導入支援策の解説が続いた。資料を真剣に見入りながら、熱心にメモをする参加者も多く見受けられた。なお、再生可能エネルギーに関する最新の情報は、資源エネルギー庁のウェブサイトで確認できる。

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