自家消費型太陽光発電のソリューション 出力制御と設備効率向上がかなめ(2ページ目)

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グループ力で包括的なソリューションを

マーケティング本部長 大家宏之氏
マーケティング本部長
大家 宏之氏
プラント建設事業本部 開発営業部 開発営業課 三好弘朗氏
プラント建設事業本部
開発営業部 開発営業課
三好 弘朗氏

産業用も含めFIT開始前から太陽光発電事業に注力してきたネクストエナジーはグループ力も強みとしており、部材の製造・販売から施工、エネルギーマネジメントシステム(EMS)まで包括的な事業を展開。その実績を買われて、昨今ではCO2や電気代削減を検討する各方面の企業から引き合いがきている。その一例が、ダンボールの製造と金属切削加工を事業の柱とする『ユーエスアイ』だ。同社は以前から自然エネルギーの採用に取り組んでおり、自家消費型は3つの工場で合計388kW、全量売電型第2工場の280kWを合算すると、社内電力自給率は38%に達する。

また、ネクストエナジーのグループ企業『ヴェリア・ラボラトリーズ』からエネルギーマネジメントに関する協力を得ている『獨協大学』でも昨年、イニシャルコストレスで自家消費型システムを100kW導入した。これは同大学キャンパスが所在する埼玉県の地球温暖化対策計画制度における、CO2排出量を基準年に対し15%削減するという目標(第2計画期間)達成のための施策の一環である。同大学では2007年以降、新築する校舎には全て自家消費型システムを導入するなどエコキャンパス化を進めCO2削減とエネルギー自給率の向上を目指しているが、イニシャルコストレスでその双方に貢献する提案がニーズにマッチし、導入の決め手となった。

太陽光の老舗として新時代を牽引

FIT開始前から積極的にCO2削減に取り組むユーエスアイ。 太陽光発電設備は、日本品質保証機構の設備認定も取得している。
FIT開始前から積極的にCO2削減に取り組むユーエスアイ。
太陽光発電設備は、日本品質保証機構の設備認定も取得している。
獨協大学ではCO2削減に向け総需要電力量に占めるオンサイト発電実績は11%を実現。 太陽光発電はそのうち4%を占めている。(2018年実績)
獨協大学ではCO2削減に向け総需要電力量に占めるオンサイト発電実績は11%を実現。
太陽光発電はそのうち4%を占めている。(2018年実績)

「EMSを導入し、エネルギー使用状況を見える化。太陽光発電システムと蓄電池の最適な制御を行うことこそが、省エネの最大化につながる」と三好氏。蓄電池活用による電力デマンドの削減やピークカット対策など、電力コストの削減や効率的なエネルギー管理により成果をあげている同社は、自家消費を『太陽光発電事業の集大成』として捉えている。

大家氏は「世間が認識する前から自然エネルギーの普及に取り組んできたのが当社。FIT導入による太陽光発電ブームが一段落し、ようやく我々が目指す姿、この業界があるべき姿にシフトしていくことになります。これまでの経験や知見、当社独自の技術によって、再エネへの転換を支援し、永続できる社会の構築に貢献していくことが、我々の使命です」と、新時代を牽引する企業としての姿勢を示す。

太陽光発電事業の老舗として部材の製造・販売、独自開発の架台・太陽電池モジュールを活用したEPC事業、発電収益を最大化するためのO&Mサービス、オフグリッド事業、電力小売事業など幅広く手掛け、受電設備や系統連結への知見も有しているネクストエナジー。その特長を活かし、今後は「自家消費」という新たなソリューションを提供していく。

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