爆発的な人口増加・経済発展により、食料生産システムそのものが気候変動を加速させる要因のひとつになっている。食料供給に多大な影響を及ぼす気候変動への適応策・緩和策は、世界の食料生産システムの維持の面からも喫緊の課題となった。現状ではグローバルの動きに対応できていない日本だが、ゲームチェンジを引き起こせる可能性は残っている。世界市場で日本の技術が勝つには? 2回にわたって解説する。
気候変動対策として注目 “AgriFood Tech”および“Bio Tech”
国際連合食糧農業機関(FAO)の調査によると、2050年の世界人口は100億人近くまで増大する可能性が高く、100億人を養うためには、食料生産全体を現在よりも1.7倍に引き上げる必要がある。さらに新興国の経済発展による食肉需要の急増に対応するためには、現在の約2倍のタンパク質を供給する必要があり、水も耕作地も足りない状況が予測されている(※1)。
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