持続可能な社会へ向けた資金の流れである“サステナブルファイナンス”が拡がりを見せている。2019年3月、金融庁は新たにチーフ・サステナブルファイナンス・オフィサー(CSFO)のポストを設置。初代CSFOに池田賢志氏を任命した。同氏にサステナブルファイナンスの動向を聞いた。
サステナブルファイナンスの考え方
持続可能性を表わすサステナブルという言葉。使う立場により、そこに込める意味は様々だろう。金融活動においては、外部環境の変化がある中で、“投融資先の価値が長期的に安定しているか”という意味で使う人もいる。池田氏は「現在言われるサステナブルファイナンスとは、一般的には、環境や社会の持続可能な姿に対し、ポジティブなインパクトを与える、あるいはネガティブなインパクトを低減させるようなファイナンス、といった意味で使われていると理解しています」と話す。
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