サステナビリティ経営の落とし穴と道しるべ

マテリアリティとは何か 源流はファイナンス分野にあり(第4回)

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サステナビリティ経営に本格的に取り組むにあたって重要となるのが、マテリアリティの策定である。そのため、多くの日本企業が統合報告書などで自社のマテリアリティを開示している。しかし、その内容を見ると、本来の意味でのマテリアリティと言えるのか疑問に思うケースも少なくない。そこで今回は、「マテリアリティとは何か」について説明する。

企業が優先的に取り組むべき課題

マテリアリティとは、サステナビリティ経営における多様な課題の中から、企業とステークホルダーの双方に特に大きな影響を与えるものを指す。つまり、企業が優先的に取り組むべき課題である。マテリアリティの内容は、企業の業種や業態、事業内容によって異なる。

マテリアリティの概念図(筆者作成)

一般的にマテリアリティは、横軸に「企業への影響度」、縦軸に「ステークホルダーへの影響度」をとったマトリックスに、社内のさまざまな課題をプロットし、双方への影響が大きいものを特定する形で整理される。

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