サーキュラーエコノミーの最新動向 EUと日本の資源循環の行方

日本の強みを生かしサーキュラーエコノミーを推進 経団連が描くビジョンとは

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日本の経済の新たな道筋として、「サステイナブルな資本主義」を発表した一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)。取り組みの鍵を握る分野のひとつが、サーキュラーエコノミー(循環経済)の推進だ。今後、いかにして効率的な資源循環を生み出していくのか。経団連環境エネルギー本部長の長谷川 雅巳氏に話を聞いた。

「サステイナブルな資本主義」を掲げ、新たな経済社会を構築

経団連は、さまざまな社会課題の解決とともに、日本経済を再び成長軌道に戻すべく、「サステイナブルな資本主義」を掲げ、取り組みを推進している。この考え方は、2022年度事業方針の中で示されているもので、グリーントランスフォーメーション(GX)の加速、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、産業競争力の強化など、9つの取り組みを重点的項目に位置付けている。

長谷川本部長は、「世界的な資源需要の拡大に加え、昨今の国際情勢を踏まえると、策を何も講じずに、資本主義を今のままで維持していくのは、非常に難しい状況にあるように感じます。経団連としては、サステイナビリティへの取り組みを推進しながら、新たな経済社会を作っていく必要性を感じています」と話す。

「サステイナブルな資本主義」を実践していく上で、特に重要となるのが、環境分野におけるサステイナビリティの確保だという。経団連は現在、GXとサーキュラーエコノミー(以下、CE)、ネイチャーポジティブに一体的に取り組んでいるという。

経団連が強力に推進する「サステイナブルな資本主義」(環境分野) 出典:経団連
経団連が強力に推進する「サステイナブルな資本主義」(環境分野) 出典:経団連

官民が連携しCEを推進

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