メタネーションの現在地2023

ネットゼロカーボン実現へ向けた注目技術 「メタネーション」と「センシング」

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水素(H2)と二酸化炭素(CO2)を反応させ、都市ガスの主成分である合成メタン(CH4)を生成する技術であるメタネーション。カーボンニュートラル社会の実現に寄与する技術として、研究開発が進められている。メタネーションの概要や必要性について、INPEXの水素・CCUS事業開発本部 若山 樹氏に話を聞いた。

合成メタンで社会の脱炭素化に貢献する技術

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて各産業分野で脱炭素化が進められている。主に化石燃料由来のエネルギーに対するアプローチが取り沙汰されるが、今注目されているのがメタネーション技術による「ガスの脱炭素化」だ。メタネーションとは水素とCO2を合成してメタンを合成する技術である。

メタンは燃焼の際にCO2を排出するが、工場などから回収したCO2を利用することで大気中のCO2は増加せず、実質カーボンニュートラルとされている。メタネーションについて、最前線で技術開発を進めているのが日本最大級の総合エネルギー企業として、石油や天然ガスの探鉱・開発・生産といった上流事業を中核に事業を展開するINPEXだ。

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