メタネーションの現在地2023

センシングとスマートアグリに見る「ネガティブエミッション」な未来

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期待される二酸化炭素の再資源化

IPCC第6次報告(2021年8月にWG1)では、日々の二酸化炭素排出が地球温暖化を進めると警告された。化石資源は地球の太古の遺産であり、現在我々の暮らしはほぼこれに頼り切りであるが、それでは永続性が担保できない。地球は物質として見ると閉鎖系であり、今後は太陽のエネルギーを利用し、排出した二酸化炭素、バイオマス、廃棄物などから、化学品や燃料を生産することが期待される。

再生可能エネルギーの普及に伴い、一次エネルギーが化石資源から再生可能エネルギー電力へとシフトしていくが、この状況において電化が難しい産業として、化学産業、航空燃料、大型自動車燃料、都市ガス、LPG、再生可能エネルギーのバックアップのための火力発電、製鉄が挙げられる。これら産業に向けては、二酸化炭素の再資源化が重要である。

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