「業界イメージの刷新はサスティナビリティが一番」 その理由とは

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「実際にはとても大きな役割を果たしている仕事なのに、イメージは決して高くない」という業種業界があります。それはほとんどが根拠のない決めつけですが、そんな誤解を待たれたままでは、採用や従業員のモチベーションにも影響します。今回はSDGs×業界イメージの刷新をテーマに、実際に私が携わった企業を例に挙げて解説していきます。

環境と健康を守る仕事

山梨県笛吹市の東八商事グループという企業があります。同社の事業の柱は、し尿運搬・浄化槽清掃と、リサイクル事業の二つです。し尿の運搬とはバキュームカーによる汲み取りと運搬を指します。この事業は、SDGs17のゴール「6 安全な水とトイレを世界中に」に相当します。そして安全な水とトイレの存在は感染症の発生を抑えるなど「3 すべての人に健康と福祉を」につながり、さらに「14 海の豊かさを守ろう」にもつながっています。

実際には環境と健康に大きな役割を果たしていますが、その役割に比べると業界イメージは高いといえません。同社のSDGsブランディングプロジェクトでは、エビデンスに基づいて、1河川の水質改善データ、2し尿運搬業と感染症抑制の歴史の二つのアプローチで行うこととなりました。

まずは、1水質改善のデータについて。環境が汚染されていない良好な状態であることを示す指標「環境基準達成率(BOD)」で山梨県内の河川の水質を確認すると、平成15年度は22地点中18地点で達成だったのが、令和3年度は22地点中22地点の全てが達成であるというデータが出ました。生活排水の中でも影響度の大きい、し尿の運搬と処理が適正になされ、河川の環境が良好であることがわかります。

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