ファッション産業の循環型経済加速へ H&Mが目指すもの(後編)
ファッション産業界を率先して、産業全体でCO2の排出量よりも吸収量の方が多い状態を指す「クライメート・ポジティブ」到達を目指すH&M。後編では、H&Mジャパン PRプロジェクトマネージャー 田中 都氏に、話を聞いた。(前編はこちら)

PRプロジェクトマネージャー
田中 都氏
H&M「Fuelling system」のコンセプトは?また、その背景にあったインスピレーションは?
「Circulator」は、社内外の幅広い専門家の指導のもと、H&Mグループの製品チームとの共創によって開発されました。このツールは、エレン・マッカーサー財団のビジョンの実現を支援するものです。この革新的なサーキュラーデザインツールは、2025年までにすべての製品をサーキュラーデザインにするという私たちの野望を明確にするものです。
「Circulator」とは、資源を最も価値のある状態で循環させ、資源を最適化し、廃棄物を最小限に抑え、自然を回復し再生させることです。つまり、ファッションをデザインし、流通させ、アクセスし、楽しむための新しい方法を提供することで、製品ができるだけ長く使用され、何度も再利用やリサイクルされることを確実にすることです。重要なのは、経済成長と天然資源の利用を分離し、経済と社会の発展が地球という惑星の中で共存できるようにすることです。
続きは有料会員になるか、この記事の購入後にお読みいただけます。
- 1
- 2