Nature's RED Flag

写真が伝える気候変動の危機、定置網のそばで死んでいたウミガメ

  • 印刷
  • 共有

水中・陸上、時には空から、世界の美しい自然を捉える自然写真家、関戸 紀倫氏の作品を紹介する写真コラム。第2回はウミガメ。

定置網のそばで死んでいたアオウミガメ。日本の定置網の歴史は長く、江戸時代より前から使用されていたと言われています。一方で、不運にもこの定置網に引っかかって死んでしまう生き物も少なくありません。魚類やサメ・エイ、ウミガメなどが網に絡まると、窒息やケガの原因となります。絶滅危惧種でウミガメの一種であるタイマイなどが生息する沖縄県でも深刻な問題となっています。
定置網のそばで死んでいたアオウミガメ。日本の定置網の歴史は長く、江戸時代より前から使用されていたと言われています。一方で、不運にもこの定置網に引っかかって死んでしまう生き物も少なくありません。魚類やサメ・エイ、ウミガメなどが網に絡まると、窒息やケガの原因となります。絶滅危惧種でウミガメの一種であるタイマイなどが生息する沖縄県でも深刻な問題となっています。
Date:2021年10月15日/Location:沖縄県、沖縄本島(日本)/Photo by Kirin Sekito
美しい光が差し込んでいる洞窟の水面に浮かんでいた魚網。海洋に漂うごみにはペットボトルや目に見えないマイクロプラスチックなど様々なものがありますが、この洞窟内の水面に浮かんでいたような大きな魚網などもあります。このような漁具は「ゴーストギア」とも呼ばれており、大型海洋生物やサンゴに絡まることで、海の生き物の命を奪う原因となっています。ゴーストギアとは:海に流出した漁網などの漁具のこと。世界の海には、毎年50~100万トンにのぼるゴーストギアが流出しているといわれる。海洋プラスチックごみにおいて、1位の容積を占めている(環境省調べ)。
美しい光が差し込んでいる洞窟の水面に浮かんでいた魚網。海洋に漂うごみにはペットボトルや目に見えないマイクロプラスチックなど様々なものがありますが、この洞窟内の水面に浮かんでいたような大きな魚網などもあります。このような漁具は「ゴーストギア」とも呼ばれており、大型海洋生物やサンゴに絡まることで、海の生き物の命を奪う原因となっています。ゴーストギアとは:海に流出した漁網などの漁具のこと。世界の海には、毎年50~100万トンにのぼるゴーストギアが流出しているといわれる。海洋プラスチックごみにおいて、1位の容積を占めている(環境省調べ)。
Date:2024年10月9日/Location:愛媛県、愛南(日本)/Photo by Kirin Sekito
関戸 紀倫 せきときりん
自然写真家 Nature Photographer
1988年7月6日生まれ。東京でフランス人の父、日本人の母との間に生まれる。冒険家の父に、小さい頃からフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など、自然豊かな場所に連れて行ってもらい、自然を身近に感じていた。気づけばダイビングを始め、沖縄でダイビングインストラクターとして活動。その後2年間、オーストラリアで現地のダイブクルーズなどのダイビングガイドとして働いた後、帰国前にカメラと車を購入しオーストラリア大陸を一周しながら独学で写真を学ぶ。帰国後はフリーランスのカメラマンとして空中、水中、陸上と様々な視点から、風景写真を中心に世界の美しい自然を写真と映像で伝えている

続きは有料会員になるか、この記事の購入後にお読みいただけます。

  • 実務に直結する有益なオリジナル記事を掲載
  • 有料会員になると購入不要で全記事読める(登録月無料)
  • 有料会員は「補助金情報検索システム」も利用可能
  • ポイントは記事の感想ボタンで貯められます
無料会員
300pt
有料会員
0pt

※記事単位での購入は
ポイントが必要です

関連記事