写真コラム新企画 第1弾はアカモンガラの群れ

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水中・陸上、時には空から、世界の美しい自然を捉える自然写真家、関戸 紀倫氏の作品を紹介する新企画。記念すべき第1回は「アカモンガラの群れ」。

普段は中層や水底を泳いでいるアカモンガラの群れですが、この日は海流によって生まれた潮だまりにプランクトンが多く集まっていて、それを食べるために魚たちも水面に集まっていました。よく見るとプラスチックなどのゴミも一緒に混ざっていました。こうして目には見えないほどの大きさのマイクロプラスチックなどを生き物が誤って食べてしまいます。

普段は中層や水底を泳いでいるアカモンガラの群れですが、
アカモンガラとは、インド洋や西太平洋などの熱帯域に分布しているモンガラカワハギ科の海水魚。国内では主に相模湾より南に分布する。「赤」と入っているが体色は濃い青色。甲殻類や動物プランクトンなどを食べる/Date:2019年12月12日/Location:ブナケン島、北スラウェシ(インドネシア)/Photo by Kirin Sekito

八丈島の東側に位置する底土海水浴場は、テーブルサンゴが群生する豊かな海。しかし、2020年に海水温上昇が長期化し、サンゴの「白化現象」が深刻化しました。通常、サンゴは体内に共生する褐虫藻という藻類から栄養をもらい生きています。高水温が長期化すると、サンゴから褐虫藻がいなくなり栄養不足になります。これが、サンゴが白く見える白化現象です。海水温が下がらなければ褐虫藻が戻らず、サンゴは力尽きてしまいます。

八丈島の東側に位置する底土海水浴場は、テーブルサンゴが群生する豊かな海。
Date:2020年9月18日/Location:東京都、八丈島(日本)/Photo by Kirin Sekito
関戸 紀倫 せきときりん
自然写真家 Nature Photographer
1988年7月6日生まれ。東京でフランス人の父、日本人の母との間に生まれる。冒険家の父に、小さい頃からフィリピン、タイ、ガラパゴス諸島など、自然豊かな場所に連れて行ってもらい、自然を身近に感じていた。気づけばダイビングを始め、沖縄でダイビングインストラクターとして活動。その後2年間、オーストラリアで現地のダイブクルーズなどのダイビングガイドとして働いた後、帰国前にカメラと車を購入しオーストラリア大陸を一周しながら独学で写真を学ぶ。帰国後はフリーランスのカメラマンとして活躍中

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