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脱炭素・GX人財に必要な思考 ~JR西日本GX戦略室長が語るカーボンニュートラル戦略~(後編)

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画像はイメージです
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直近においては再生可能エネルギー由来電力や次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた取り組みを進めているところですが、2050年のカーボンニュートラル実現に向けてはさらなる取り組みが必要と考えています。

前編に続いてJR西日本の脱炭素・GX戦略、さらに求める人財について解説します。

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前編「太陽光・バイオ燃料で電車が走る時代へ ~JR西日本GX戦略室長が語るカーボンニュートラル戦略~【前編】」

新技術・新エネルギーの導入に向けた取り組み

JR西日本では、新しい太陽電池であるペロブスカイト太陽電池の導入や鉄道アセットを活用した水素利活用の検討も推進しています。

ペロブスカイト太陽電池については、大阪駅(うめきたエリア)の駅前広場のタクシー・一般車乗降場の屋根上に試験的に設置しました(図1)。

図1 大阪駅(うめきたエリア)駅前広場に設置されているペロブスカイト太陽電池
図1 大阪駅(うめきたエリア)駅前広場に設置されているペロブスカイト太陽電池

軽量かつ柔軟性を持つ特長を活かし、設置が難しかった曲面や重量の制約がある箇所への設置が期待できることから、今後、鉄道施設での展開に向けて検討を進めていきます。

「また、鉄道アセットを活用した水素利活用として、鉄道の沿線に「総合水素ステーション」を設置することを検討しています。

総合水素ステーションを通じて、海外からの輸入や再生可能エネルギー由来の電力による製造などにより調達した水素を燃料電池鉄道車両や燃料電池バス・トラックなどの様々なモビリティに供給を行うことや、総合水素ステーションを拠点に、貨物鉄道や線路敷パイプラインによる水素の輸送を検討しています。(図2)。

水素サプライチェーンのハブとなることをめざし、検討を進めています。
図2 鉄道アセットを活用した水素利活用イメージ
図2 鉄道アセットを活用した水素利活用イメージ

このような鉄道アセットを活用した水素利活用を地域・企業との連携により実現することで、国としても普及拡大に向けて取り組みを進めている水素利活用の拡大およびカーボンニュートラルの実現と経済・産業の持続的な発展に貢献したいと考えています。

脱炭素・GXの取り組みの推進に求められる人財

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