絶滅危惧種の爬虫両生類に起こっている「外来種問題」を深掘り
絶滅危惧種は文字通り、絶滅一歩手間の危機的状況にある生物種であり、生物多様性保全の観点からも、最優先の保全対象となるが、時には、絶滅危惧種が外来種問題を引き起こし、保全に関わる研究者や行政の人たちの悩みの種となってしまうこともある。今回は、絶滅危惧種の爬虫両生類に起こっている外来種問題の最近の話題について五箇氏に紹介してもらう。
外来種との交雑で存続が危ぶまれる、日本のオオサンショウウオ
2024年1月現在、環境省では、両生類の外来種「チュウゴクオオサンショウウオ」を外来生物法における規制対象種「特定外来生物」に指定するか、否かについて検討を進めています。
チュウゴクオオサンショウウオとは、日本に生息する国内最大の両生類オオサンショウウオの近縁種で、その名の通り、中国の山岳地帯を流れる河川に生息しています。
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