2021年に「Compass Action」として、「CO2ネット・ゼロ」への移行について具体的な方法や数値目標を発表した東京ガス。そのための資金調達として2022年3月、エネルギー業界で初となる国内公募型のトランジションボンドで200億円の資金調達を行った。
2050年カーボンニュートラルに向けた具体的な取り組みと多様な資金調達方法について、執行役員で水素CM技術戦略部長の矢加部久孝氏、経理部部長の曽我 豪氏に聞いた。
日本最大手の都市ガス事業者である東京ガスは、2019年に「Compass2030」という経営ビジョンを掲げ、その実現のための具体的な取り組みとして、2021年11月に「Compass Action」を新たに策定した。大きな柱として「ガス体と再エネの両輪で責任あるトランジションをリードする」としていて、2050年にはCO2ネット・ゼロの世界を確実に実現したいと考えている。LNG・ガスへの着実な投資や、2030年以降の脱炭素技術の実装のための投資拡大を行う。