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トヨタ、20年を目標にバイオ燃料実用化、酵母菌を新開発

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トヨタ自動車は、3日、バイオ燃料(セルロースエタノール)の生産効率を引き上げる「酵母菌」を新たに開発したと発表した。エネルギー会社等と連携のもと、2020年を目標にセルロースエタノールの実用化を目指す。

今回、同社は、新たに遺伝子組換え技術を駆使し、セルロースエタノール製造の発酵工程において重要な役割を担う酵母菌を開発した。

この酵母菌は、酵素糖化工程において植物繊維を分解した時にできる糖の中で、自然界の酵母では発酵が難しい「キシロース」を高効率で発酵させることが可能で、かつ、酢酸などの発酵阻害物質に強いという特長を持つ。これにより、世界トップクラスのエタノール発酵濃度(約47g/L)を達成した。収率(原料からエタノールができる割合)の向上に伴い、製造コストの大幅な低減が可能となると期待される。

同社では、CO2の低減や、将来のエネルギー多様化に対応するため、次世代環境車の開発とともに、バイオ燃料などの再生可能なエネルギー開発にも注力している。なかでも、食料と競合しない、植物の茎など非食料原料から作るエタノールである「セルロースエタノール」に着目。具体的には、セルロースエタノール製造における原料の栽培技術から、前処理・酵素糖化・酵母発酵までの実験プラントの開発まで一貫して取り組んでいる。そのなかで、ガソリン等の液体燃料に匹敵するコストで製造することを目標に、原料である植物の安定供給や、製造コストの低減を課題として開発を進めている。今後、実用化に向けて、収率のさらなる向上を進めていく計画だ。

同社は、同日、バイオ・緑化研究所(愛知県みよし市黒笹)を公開し、このバイオ事業とあわせて、緑化事業の取り組みについても公表した。緑化事業では、駐車場緑化商品「SmartGreenParking」と、ワイヤー式の壁面緑化商品「SmartGreenWall」を新たに開発し、10月3日より、トヨタルーフガーデンを通じて販売を開始する。

また、同社では、東京工業大学と共同で、緑化効果をシミュレーションする「クールスポット形成技術」の開発も行っており、2012年度内の実用化を目指す。今後、都市緑化技術・商品を、将来の都市づくりの核となるスマートグリッドと連携させていくことで、緑化システムの高機能化と普及を図っていく考えだ。

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