旭硝子 太陽電池電極向けに、鉛フリーの焼結用粉末ガラスを販売

  • 印刷
  • 共有

旭硝子(AGC)は、結晶シリコン系太陽電池用電極向けに、鉛フリーの焼結用粉末ガラスの販売を開始すると発表した。同市場は、2015年には30億円に拡大するとみられている。同社は、本製品の発売により、EU内で電気電子製品の有害物質を規制する「RoHS指令」をはじめとする各種環境規制に対応し、同市場で40%のシェア獲得を目指す。

結晶シリコン系太陽電池セルの電極は、アルミや銀などの金属ペーストをシリコン基板上へ塗布し、加熱して固める「焼結成型」によって製造されている。その際、焼結用粉末ガラスを金属ペーストに数%添加することで、金属とシリコンの密着性、電気特性、経時耐久性を高め、焼成後のシリコン基板の反りを抑制することができる。そのため、焼結用粉末ガラスは、太陽電池セルの特性を左右する材料となっている。従来、これらの効果を得るために、焼結用粉末ガラスには、鉛を含有するガラスが使用されていた。

続きは無料の会員登録(必須情報入力)完了後にお読みいただけます。

  • 環境対策・環境推進に役立つニュース記事が読める
  • 平日毎朝、自分の興味に合った最新ニュースをメールで受け取れる
  • 有料記事などに使えるポイントを貯められる
  • クリッピング機能で要チェック記事をストックできる

関連記事