矢野経済 2015年度、リチウムイオン電池世界市場は3兆円規模に

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矢野経済研究所は、リチウムイオン電池の世界市場についての調査結果を発表した。そのレポートによると、2010年度の同市場規模は、携帯電話、ノートPC等のポータブル機器向け需要が回復傾向にあり、また、車載用をはじめとする中・大型リチウムイオン電池需要が出始めたことを受けて、成長基調に戻り、前年度比約112.6%の1兆949億円となる見込み。また、今後もリチウムイオン電池の大幅な需要増加が期待できるため、2015年度の市場規模は、09年比314.2%の3兆560億円になると予測する。

ポータブル機器向け需要が今後も緩やかに増加するほか、2011~2013年度にかけて、電気自動車(EV)やプラグンハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車(HEV)などリチウムイオン電池を搭載したエコカーが一斉に発売され、市場は拡大するとみている。車載用途の市場が本格的に立ち上がる2013~2015年度以降、量産効果からリチウムイオン電池の価格が低下し、スマートグリッド用蓄電池などの産業用需要も本格化する見込みだ。

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