日立・パナソニック 中国など世界市場でのスマートグリッド事業で提携

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日立製作所とパナソニックは、グローバル市場でのスマートグリッド(次世代送電網)を基盤とした低炭素な都市づくりで協業すると発表した。日立が得意とするスマートグリッドを中心とした地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)とパナソニックが得意とする住宅内の省エネをサポートするホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を融合させ、CEMSとHEMS間で情報をやりとりする通信技術の国際標準化や両技術関連市場の情報の共有化に取り組む。日立が環境技術や環境ソリューションの提供で参画している環境配慮型都市「中国・シンガポール天津エコシティ」などのプロジェクトで展開していく考えだ。

スマートグリッドを基盤に、電力システムや交通システムなどの社会インフラをはじめ、ビルや住宅などを情報通信技術でつなぎ、エネルギーの需給が最適に制御された低炭素な都市「スマートコミュニティ」において、供給側から需要側までを効率的に管理するシステムがCEMSやHEMS。CEMSは、風力発電や大規模太陽光発電などを含めた発電設備からの系統電力の供給側と、戸建て住宅、マンションやオフィスビル、電気自動車(EV)充電システムなどの需要側のシステムを連携させ、管理・運用するシステム。また、HEMSは、各家庭の家電製品、太陽光発電機器、家庭用EV充電器などの設備機器をつなぎ、家全体のエネルギー使用量、省エネ目標値の達成状況を見える化し、管理・制御するシステム。両社の強みを組み合わせて、世界市場での都市づくりへ参画していくのが狙い。

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