川崎汽船など 世界初、水エマルジョン燃料供給システムの長期実船試験実施
川崎汽船、川崎造船、川崎重工業の3社は、水エマルジョン燃料供給システムを共同開発し、川崎造船が建造する58000トン型ばら積運搬船に搭載して、世界初の長期実船運用試験を実施する。同運搬船は2011年1月竣工予定で、同月より実船試験を開始、約4年かけて性能評価及び耐久性の確認を行う。
国際航海に従事する船舶からの窒素酸化物(NOx)排出量については、国際海事機関(IMO)により、2016年から3次排出量規制が実施される予定。これにより、舶用ディーゼル機関からのNOx排出量は、特定規制海域において、現行の1次規制値から80%削減することが義務づけられる。この規制に対応するため開発されたのが今回のシステムで、水エマルジョン燃料技術と他のNOx低減技術とを組合せることで、効率的に3次規制値をクリアすることを目指す。
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