川重冷熱工業 大型貫流ボイラでVOCを完全燃焼処理できるシステムを開発

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川重冷熱工業は、大型貫流ボイラで初めて、VOC(揮発性有機化合物)を直接燃焼法により酸化分解させる完全燃料処理システムを開発したと発表した。VOCは、大気汚染の原因となる、浮遊粒子状物質生成の原因物質のひとつとされている。そのため、大気汚染防止法では、工場などからのVOCの排出・飛散に対して、排出規制や自主的な取り組みの促進などの施策を講じている。しかし、VOC専用の処理設備は規模が大きく、高価でランニングコストもかかるため、特に中小製造業においては、VOCを低コストで処理できるシステムが求められていた。

同社が今回開発した「VOC燃焼システム」は、多くの工場で生産に利用されるボイラの燃料にVOCを混入して、確実に処理できる700℃以上の高温で燃焼させ酸化分解するもので、専用処理装置がなくてもVOCを完全処理できる。VOCは、主に塗料・印刷インキ・接着剤・洗浄剤などに含有されているため、同社では、VOCを安価かつ完全に処理できるシステムとして、化学・製紙・印刷工場等に提案していく考えだ。

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