竹中工務店 超高層ビルに生ごみを再利用するバイオガスシステムを納入

  • 印刷
  • 共有

竹中工務店は、近畿日本鉄道が建設中の超高層ビル「阿部野橋ターミナルビルタワー館(仮称)」向けに、食品廃棄物を再利用する「都心型バイオガスシステム」を納入する。同ビルは、地上62階建ての百貨店やホテル、レストラン、オフィスなどが入居する複合ビルで、2014年の開業を目指している。同社が納入するバイオガスシステムは、神鋼環境ソリューションやテラルと共同で開発したもので、複合ビル内で発生した生ごみ(食品廃棄物)や厨房排水からバイオガスを作り出し、エネルギー源として再利用するもの。竹中工務店は今後、都市部の複合ビルや再開発エリアをはじめ、ショッピングセンターや食品工場向けに提案を進めていく。

今回、同ビルに導入されるシステムの概要は以下の通りだ。各階に設置されたディスポーザーに生ごみを投入すると、管路システムにより建物内のバイオガスシステムに運ばれる。そこで、厨房排水や中水処理設備の汚泥とともに固形分と液分に分離、メタン発酵槽で固形分からバイオガスを発生させる。バイオガスは、精製後、都市ガスと混合し、ガスエンジンやボイラーなどで利用する。また、分離された液分は、下水道放流基準に適合処理後、下水道に放流する。

続きは無料の会員登録(必須情報入力)完了後にお読みいただけます。

  • 環境対策・環境推進に役立つニュース記事が読める
  • 平日毎朝、自分の興味に合った最新ニュースをメールで受け取れる
  • 有料記事などに使えるポイントを貯められる
  • クリッピング機能で要チェック記事をストックできる

関連記事