JFEエンジ・東亞合成 バラスト水処理システムがIMO最終承認を取得

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JFEエンジニアリングが開発した船舶用バラスト水処理システム「JFEバラストエース」が3月にIMO(国際海事機関)の最終承認を取得した。「JFEバラストエース」は、フィルター、薬剤(活性物質)、ベンチュリー管(渦を利用して薬剤の殺菌性能を向上させる装置)の複合プロセスで、船舶のバラスト水内に生息する水生生物や菌類の処理を行うシステム。排出基準を確実に達成する高い性能と簡単に配置できるコンパクトさを備える。世界最大の処理能力を持つ3500m3/hモデルから小型モデルまで5タイプを揃え、新造船から既存船まで様々なサイズの外航船舶に対応する。

同システムは、JFEグループの水処理や造船等の技術と、東亞合成グループの薬剤技術を組み合わせたもので、東亞合成とグループ2社が共同開発した同システム用の薬剤も、同時に最終承認を取得した。JFEエンジニアリングは近日中に国土交通省の装置に関する型式承認を取得後、営業展開を本格化させる。すでに東亞合成グループの協力を得て、国内各地、上海、シンガポールでの薬剤の供給体制を整備しており、1年以内に世界約20拠点に供給網を確立する計画だ。2012年度には年間300隻以上の受注を見込む。

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