三菱重工 アイスランド電力大手と世界の地熱発電ビジネスで提携
三菱重工業は、アイスランド電力大手のレイキャビク・エナジーと地熱発電ビジネスで提携すると発表した。レイキャビク・エナジーは世界有数の地熱発電事業会社で、地熱エネルギー開発をグローバルに進めるという計画のもとに、アフリカなどで開発に着手している。今回の提携は、世界トップの地熱発電設備メーカーである三菱重工が同社の計画に参画し、案件の発掘などで協業していくというもの。具体的な内容として、両社は世界の地熱資源の特定や検証、事業化をはじめ、主要機器に関するガイドラインの作成などに取り組んでいく。三菱重工は、アイスランド向けにはレイキャビク・エナジーへの13基を含め15基、全世界向けには100基の地熱発電設備の納入実績を持つ。
また、両社は、アイスランドにおいて、船舶などの移動体向けのクリーンな合成燃料の生産や、電気自動車(EV)の実証試験のためのインフラ構築でも提携していく。同国政府は、2050年までに“CO2排出量ゼロ社会”(ZeroEmissionSociety)の実現を目指しており、これらはその取り組みの一環。
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