東京商工会議所、小規模事業者向けに「省エネ実践ガイドブック」を発行

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東京商工会議所では、小規模・中小企業の省エネルギーの取り組みを支援するために、冊子「~小規模事業者向け~省エネ実践ガイドブック」を発行した。本ガイドブックは、今まで省エネの取り組みがあまり進んでいなかった小規模事業者等に対して、経営者が省エネの取り組みを具体的に促進するために活用してもらうことを意図している。

同会議所では、平成23年度に無料省エネ診断等の省エネ支援事業を実施しており、本ガイドブックでは、この事業で得られたノウハウを元に、省エネの進め方や具体的な実践方法について、事例や画像をまじえながら解説している。

概要は以下の通り。平成22年度版中小企業白書の中小企業を対象にした省エネの意識調査では、49人以下の企業では省エネに取り組んでいる割合は40%以下となっている。これらのことから「中小企業の省エネの取り組みはこれから」と指摘する。そこで、まずは、第三者の目でエネルギーの使われ方を見る「省エネ診断」を受けることをすすめている。省エネを実践する上での注意点としては、「すぐにできることからはじめる」「掲示物を活用して社員全員で取り組む」「エネルギーの使用量を把握」「可能な範囲の投資から高効率・省エネ機器への更新を行う」「省エネ情報をWebなどで入手」の5つをあげる。

省エネの取り組みは、「運用改善」「小規模改善」「大規模改修」の3つに分類し、それぞれのメリット・デメリット、対策項目を説明し、導入しやすく費用対効果の高いものを選定することとしている。また、省エネ対策の項目と評価は、業種や生産品目によって変わるため、工場、業務用ビル、産業部門、業務部ごとに対策やポイントを一覧表で掲載している。省エネ、節電のコツでは、エネルギーの使用量の把握、高効率ランプの採用、空調の省エネ対策などの実践方法を紹介している。

なお、本ガイドブックは、同会議所のホームページにおいてPDF形式のファイルで提供している。

月刊環境ビジネス 2012年5月号
参考:東京商工会議所 - ~小規模事業者向け~省エネ実践ガイドブック」発行

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