コロナ、業界初 地中熱を利用した住宅用ヒートポンプエアコンを発売

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コロナは、再生可能エネルギーの一つである地中熱を利用した家庭用地中熱ヒートポンプエアコン「GeoSIS(ジオシス)エアコン」を6月下旬より発売することを発表した。同製品は、従来のエアコンに比べてランニングコスト1/2、 CO2排出量1/2以下で、冷暖房時に必要なエネルギーを大きく節約できる。住宅用地中熱ヒートポンプエアコンは業界初。本体価格は57万7500 円。

同商品は、1台のユニットで冷房出力4kW,暖房出力5kW を発揮し、高い暖房能力と効率を維持することができる。また、空気式のヒートポンプにおいて必要となる除霜運転が不要のため、除霜運転中に感じる暖房感の低下がない。冷房時も大気より低い温度の地中に排熱を行うため、効率的に冷房が可能。また、大気中に排熱を行わないため、ヒートアイランド現象の防止にも役立つ。

ヒートポンプユニットは、同エアコンの室外機と同サイズのコンパクトな設計。設置スペースも一般的なエアコンの室外機と同等条件で設置可能。循環システムの制御には、新開発の技術「S.D.R(節電力)」を採用することにより、室内の冷暖房負荷に合わせポンプの回転数を無段階に制御し、消費電力の最小化を図っている。

地中熱ヒートポンプエアコンは、地上に比べて温度が安定している地中の熱を冷暖房に利用するシステム。暖房時には大気より暖かい地中から採熱し、冷房時には大気よりも冷たい地中に排熱するため、より効率的な冷暖房が可能。また、熱風を大気中に排出しないため、ヒートアイランド現象防止にも貢献するなど、エコなシステムとして注目を集めている。

同社は、2010年夏から住宅展示場などに地中熱ヒートポンプエアコンを設置し、試験データの収集と機具の改良を実施。2011年春からはモニター邸へ機具の供給を行ったほか、夏には東京お台場に設置されたLIXILの「リクシルって知ッテル?」ハウスで実機によるデモンストレーションを行い、猛暑と電力供給量が逼迫するなかで注目を集めていた。

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