京セラ・IHI・みずほ、鹿児島県に国内最大70MWのメガソーラーを建設

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京セラ、IHI、みずほコーポレート銀行の3社は、鹿児島県鹿児島市七ツ島に、国内最大規模となる70MWの太陽光発電(メガソーラー)発電所を建設する。総投資額は約250億円となる見込み。本年7月の着工を目指す。発電した電力は、九州電力に売電する予定。

6月に、「鹿児島七ツ島メガソーラー発電事業(仮称)」を行う特別目的会社を設立する計画で、京セラが筆頭株主となる予定。3社のほか、事業の趣旨に賛同したKDDI、九電工、鹿児島銀行、竹中工務店等が、出資会社として参加する見通し。鹿児島県、鹿児島市、および地元関係者などの協力を得ながら、太陽光発電による環境ビジネスの実現によって地域活性化へも貢献する。

建設予定地はIHIの所有地で、土地面積は約127万m2(東京ドーム27個分)。太陽電池モジュールは、全て京セラ製多結晶シリコン型の高出力製品を使用し、70MW分約29万枚を設置する計画。この発電能力は、昨年(2011年1~12月)日本国内に出荷された産業用太陽電池の約4割弱に相当する容量となる。年間発電電力量は約7万9,000MWhとなる見込みで、これは一般家庭の年間消費電力量約2万2,000世帯分に相当する。CO2削減効果は年間約2万5,000tと試算している。

本事業において、京セラグループは太陽電池モジュールの全てを供給するとともに、施工ならびに保守・管理の一部を担当し、IHIは土地の貸与のほか、事業運営に積極的に取り組む。また、みずほコーポレート銀行はプロジェクトファイナンスのスキーム検討を担当する予定。

本年7月1日より再生可能エネルギーの全量買取制度が施行されることや、震災以降、高まる電力供給不安の解消に対し、太陽光発電への期待が一層高まっている。このような中、3社は、4月10日、CO2削減を始めとする地球環境保護に貢献するため、本プロジェクトの事業性を検討することで、基本合意したことを発表した。

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