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富士通、室温分布のリアルタイム可視化で空調消費電力を年間で20%削減

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富士通は、東北電力のデータセンターにおいて、光ファイバー超多点温度センシング技術を適用し、室内の温度分布のリアルタイムで精緻な可視化を行い、その結果を用いて、室内空調効率の大幅な改善を実現したと発表した。これにより、一年間の電力消費の約20%にあたる最大35万kWhの電力、CO2換算で120tの削減を見込む。

本取り組みは、東北電力グループの東北インフォメーション・システムズが運営するデータセンターにおいて、温度分布の可視化による空調消費電力を最適化するトライアルとして実施したもの。温度分布の可視化に適用した光ファイバーを用いた超多点温度センシング技術は、富士通研究所が開発したもので、データセンターへの大規模な導入では、世界初となる。

トライアルでは、温度センサとなる1本の光ファイバーを、サーバラックの前面・背面、天井面、床下に敷設し、データセンター内の温度分布を精緻(10cm間隔)かつリアルタイム(30秒ごと)に測定した。これにより、熱だまりによる吸気温度の上昇、過冷却など温度分布の変化をリアルタイムに観察しながら、ファシリティ面や、機器の配置などの変更を伴わない空調の最適化対策の試行錯誤を繰り返した。これにより、空調機を5台停止しても、適正な吸気温度によりサーバが適正な温度を保持されるようになった。トライアルの実施期間は2012年2月より2012年3月まで。

情報システムにおいては、データセンターへのICT機器の集中配置による使用電力量の高まりと同時に、機器の発する熱量の増大により、安定稼働のために必要な空調(機器冷却)の使用電力量の増加が大きな課題となっている。データセンターに配備されているICT機器を適正に冷却するためには、効率良く冷気を供給するとともに、機器から排出される暖気は、冷気と混ざることなく、適切に還流させることが必要となる。従来は、限られたセンシングポイントの温度データに基づく改善を行っていたが、室内の隅々まで空調環境が最適化されているかを検証するのは難しかった。

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