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JR東日本、電線が無くても蓄電池で走行できる電車を鳥山線に導入

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JR東日本、電線が無くても蓄電池で走行できる電車を鳥山線に導入

JR東日本は、非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として、「蓄電池駆動電車システム」を採用した新型車両の先行車2両1編成を烏山線に導入すると発表した。これにより、従来車両(気動車)比で約60%のCO2削減等の環境負荷低減効果が期待される。2014年春頃、営業運転を開始する予定。最終的には、烏山線の気動車全数を新型車両に置き換える計画だ。

同社では、「蓄電池駆動電車システム」の開発を進め、本システムを搭載した試験車両「NE Trainスマート電池くん」を使用した走行試験等により、性能評価や技術的検証を重ねてきた。今回、実用性の確認を終了したことから、烏山線への導入を決めた。

蓄電池駆動電車システムは、車両に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、ディーゼルエンジンを動力源とする気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、CO2・騒音の低減を図ることができる。

この電車は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電する。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行う。また、室内照明については、すべてLED化し消費電力の低減を実現する。

運転区間は、烏山線(宝積寺~烏山)および東北本線(宇都宮~宝積寺)。先行投入区間として、線区の長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ直流電化区間との直通運転を行えるメリットのある烏山線を選定した。

同社では、非電化区間の環境負荷の低減方策としては、ディーゼルハイブリッド車両を開発し、2007年から小海線で営業運転中を開始した。ディーゼルハイブリッド車両は、気動車比で約10%のCO2排出量削減効果を見込む。「蓄電池駆動電車システム」は、ディーゼルハイブリッド車両や燃料電池車両の開発を進めた「NE Train」を改造し、制御システム機器と、大容量蓄電池を搭載した試験車両を製作して、走行試験等を実施してきた。ディーゼルハイブリッド車両は、蓄電池としてリチウムイオン電池600V-15.2kWh、本システムを採用した新型車両はリチウムイオン電池600V-95kWhを用いている。

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