
矢野経済研究所は、白色LEDパッケージの世界市場について調査した結果を発表した。本レポートによると、今後、白色LEDパッケージ世界市場規模は、数量ベースでは照明用途を中心に大きく増加する見通し。しかし、それと同時に1セットあたりの白色LEDパッケージ使用個数の減少とパッケージ単価の低下はこれまで以上大幅に進むことになる。
そのため、2012年の白色LEDパッケージ世界市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、伸び率が一桁成長にとどまり、対前年比107.9%の5,773億4,900万円となる見込み。また、2012年から2015年までの年平均成長率(CAGR)は4.4%で推移し、2015年の同世界市場規模は2011年比1.2倍の6,575億7,900万円まで成長すると予測する。
白色LEDパッケージ世界市場を需要用途(アプリケーション)別にみると、2012年の照明用市場は液晶バックライト用以上に急激な価格低下が進んだものの、LED照明器具市場の大幅な成長を背景に対前年比124.6%の成長となる。とはいえ、照明用市場は、近年、高成長の勢いが減速し、LED照明器具市場が高い成長を続けているにもかかわらず、これとの差が大きくなっている。また、LED照明器具に使われる白色LEDパッケージの種類は多岐にわたるが、成長性もこのパッケージタイプで異なる。
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