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NEC、導電率が高く安全なカーボンナノチューブ素材を発売 燃料電池や医療分野向け

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NECは、同社が1998年に発見した炭素でできた筒状の素材「カーボンナノチューブ」の一種「カーボンナノホーン」の販売を開始した。

同素材は、直径2~5nm(ナノメートル)、長さ40~50nmの形状を持ち、数千本集まり直径100nm程度の球形の集合体を形成。単位質量あたりの表面積が広く分散しやすく、導電率が高いなどの特性を持つ。今回、同社は純度95%の高純度カーボンナノホーンを1日1kg以上量産可能な技術開発及び装置の稼働実証に成功した。

同社は、蓄電を行うキャパシタ、圧力や電力でスイッチのオンオフを行う等の機能を持たせるアクチュエータ、燃料電池等のエネルギー関連から薬物輸送等の医療関連まで幅広い分野へ適用できるとしている。

同社では、国内外の企業、大学、研究機関などに拡販するとともに共同で用途開拓を進めることで、今後3年間で20の企業・団体への提供を目指す。なお、同素材は、1月30日から2月1日に東京ビッグサイトで開催されている「nano tech 2013」のナノテクノロジービジネス推進協議会ブースに出展予定。

「カーボンナノホーン」のその他の特長は、次の通り。

【1】特徴的な構造と性質を有し、様々な分野での応用が可能

  • 単位質量あたりの表面積が広く、開孔した場合は約5倍の表面積となる。
  • 表面積が広く導電率が高いため、キャパシタに適用することで大容量化や、アクチュエータにおいては高い駆動力を実現。また、燃料電池への適用による高い出力の実現も可能。
  • 抗がん剤など薬を内包させ、患部へ直接薬を投与するドラッグデリバリーシステムのキャリアとしての応用が研究されている。
  • 他の物質と融合しにくい特性を持つため、反応性の高いガスなどを内包させることが可能。

【2】金属不純物を含まず、また、球状形態のため安全性が高い

  • 生成過程で金属触媒を利用しないため、金属不純物が含有されておらず、これまでの種々の動物実験や細胞実験では短期での毒性が確認されていない。
  • 100nm程度の球状形態であるため、周囲にある細胞や組織に悪影響を及ぼさない安全なドラッグキャリアとして期待されている。

【3】低コスト化が可能

  • 室温、常圧環境下において、シンプルな方法で効率的に製造するため、製造方法が複雑な他のナノカーボン素材に比べ、低コスト化が可能。

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