> > 昭和電線と東京理科大、中温度領域の熱電変換で協力 工場などの排熱を利用

昭和電線と東京理科大、中温度領域の熱電変換で協力 工場などの排熱を利用

記事を保存
昭和電線と東京理科大、中温度領域の熱電変換で協力 工場などの排熱を利用

昭和電線ケーブルシステムは、東京理科大学と共同で新しい高効率熱電変換素子を利用した発電システムを開発すると発表した。

同材料は「シリサイド系材料」と呼ばれ、セ氏300度から600度の温度領域で優れた特性を持つが特長。これまで開発してきた600~800度の高温度領域の熱電変換素子と組み合わせることで、広い温度範囲で効率の良い熱電発電システムが実現する。これにより同社は、中温度領域対応の熱電変換モジュールや高性能な熱電発電モジュールの開発を目指したい考えだ。

同社は、2006年より600度以上で利用可能な酸化物系の熱電変換素子を開発してきた。これにより、金属系材料では利用が難しかった高温域の排熱が発生する製鉄プロセスやごみ焼却プロセスなどへの応用が期待でき、現在も三重事業所の銅荒引線製造炉を利用して発電試験を行なっている。

一方、工場内の様々なプロセスで生じる排熱や自動車などから発生する排熱の多くは、中温域と呼ばれる300度~600度の温度域に広く分布している。その量は鉄鋼産業、化学工業、窯業などで年間約4万テラカロリー(約17万テラジュール)に及ぶ。排熱の有効利用の一つとして、温度域に優れた性能を有し、環境にもやさしいシリサイド系の熱電変換素子が近年注目されている。

今回の共同開発は、科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)の課題としても採択され、課題「300度~600度の排熱に適用可能な熱電発電システムの開発」として、「大気中での耐熱性の向上」、「素子・電極接合部の信頼性向上」について研究開発していく。

なお「カロリー」や「ジュール」はエネルギーを表す単位で「テラカロリー」は10の12乗カロリーに相当。1カロリーは4.18ジュールと同等。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.