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除染対象物の移動式の焼却設備 福島で実証実験を開始

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除染対象物の移動式の焼却設備 福島で実証実験を開始

日立グループの日立エンジニアリング・アンド・サービス(茨城県日立市)は、原子力発電所の災害対応において、居住区の除染対象物の焼却および減容化を目的とした移動式焼却設備「Hermit Crab」を開発した。本設備について3月初旬より福島県内で約1ヵ月間の実証試験を実施する予定で、2013年度から同県を中心とする除染対象地域での活用をめざす。

本設備は、一般道路走行も可能な40フィートコンテナに焼却設備を収納することで、移動して焼却対象物の近くでの焼却・減容化を可能とした。これにより効率的な除染を行うことができる。

また、多種多様な焼却対象物に適応し、1つの燃焼炉で、チップ、バーク(樹皮)、剪定枝等を始め、完全燃焼させることが難しい稲わらや湿分の高い焼却物などの単独燃焼を可能とした。

さらに、同社の原子力施設における放射性物質取扱機器の設計技術を反映し、放射性物質飛散防止の安全対策を採用した。

具体的には、焼却運転中は排ガスモニターで排ガス中の放射性濃度を簡易測定・監視するとともに、誘引ファンおよび換気ファンにより設備内の系統およびコンテナ内圧力を負圧にすることにより、放射性物質の飛散を防止する。

焼却運転中に、電源供給用の常用発電機が停止した場合でも、常備している非常用発電機を手動で起動し、誘引ファンおよび換気ファンを再起動することで、放射性物質飛散防止を維持する。

現在、福島第一原子力発電所の周辺では、拡散した放射性物質が付着した、木質チップ、バーク(樹皮)、剪定枝や稲わらなどが多数存在しており、今後、これらを効率よく除染、保管するため、焼却・減容化の必要性が高まってくると予想される。

同社では、その際、課題となる、焼却対象物の焼却設備への運搬に対応するため、省エネルギーでコンパクトな浅層流動床燃焼技術を有する宇部テクノエンジ(山口県宇部市)の協力のもと、本設備を開発した。

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