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横浜でビルのデマンドレスポンス、最大22%節電を達成

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横浜でビルのデマンドレスポンス、最大22%節電を達成

横浜市は、民間企業と協働して取り組む「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」において、今冬、統合ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)による大規模ビル間連携実証を実施した結果、ピークカット最大20%の目標に対し、22%のピークカットを達成したと発表した。

本実証は、業務・商業ビル部門において、統合BEMSを介したデマンドレスポンス(DR)による電力のピークカットの最大化等を通じ、地域レベルでのエネルギーの最適利用を実現することを目的に実施された。

本実証は、地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)と統合BEMSを連携させ、前日の天気予報において、最高気温8度以下が予想される場合、電力需要ピーク時にデマンドレスポンスを発動し、電力使用の最大限抑制を目指した。東芝が、デマンドレスポンス発動を担うCEMSと統合BEMSの運用を担当し、横浜市内の対象となる大規模ビル6棟それぞれのBEMSにエネルギー最適化・効率化を指示する役割を担った。

横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)BEMSによる大規模ビル間連携によるデマンドレスポンス実証の流れ

<流れ>
(1)CEMSから統合BEMSに対してDRを発行
(2)統合BEMSが各ビルの節電調整能力に応じてDR要請量を各ビルに配分
(3)各ビルが連携して、DRに対応した節電・省エネ等を実行

大規模ビルとして、大成建設技術センター(大成建設)、横浜ワールドポーターズ(明電舎)、イトーヨーカドー横浜別所店(日揮)、みなとみらいグランドセントラルタワー(丸紅)、横浜ランドマークタワー(三菱地所)、横浜三井ビルディング(三井不動産)が本実証に参加した。

DRの実施日数は1月9日(水)から1月29日(火)までの7日間で、対象時間帯は17時~20時(平日)。実施日における冬のピーク時間帯(17~20時)における参加ビル6棟合計の1時間当たり削減量は、17.6%、17.1%、16.8%、17.9%、22%、14.2%、13.4%だった。ビル同士の連携により、ピークカット最大22%を達成し、統合BEMSの運用効果を確認した。YSCPでは、2013年度は、ピーク時間帯の異なる夏季においても実証を行うなど、引き続き統合BEMSの有用性を検証する。

冬のピーク時間帯(17~20時)における参加ビル6棟合計の1時間当たり削減量

冬のピーク時間帯(17~20時)における参加ビル6棟合計の1時間当たり削減量

デマンドレスポンス(DR)は電力需給の逼迫が予想される場合に、電力使用抑制の協力依頼を受けて需要家側で電力の需要を調整する仕組みをいう。BEMSはビルの電力負荷、熱負荷を総合的に管理するシステムで、統合BEMSは大規模から中小規模まで多様な特性のビルを群管理し、節電量の最適配分やDR対応能力の最大化を行うシステム。

YSCPは、日本型スマートコミュニティの構築や海外展開を実現するための取り組みとして、経済産業省が2010年4月に「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定されたプロジェクト。横浜市と東京ガス、東京電力、東芝、日産自動車、パナソニック明電舎等の民間企業の協働により、再生可能エネルギーの導入、家庭・ビル・地域でのエネルギーマネジメント、次世代交通システム等の各プロジェクトに取り組んでいる。

【参考】
横浜市 - 横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)ビル部門での本格実証(PDF)

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