> > 夏はピーク時料金、冬は時間帯別料金が節電効果大 関西電力などのDR実験

夏はピーク時料金、冬は時間帯別料金が節電効果大 関西電力などのDR実験

記事を保存
夏はピーク時料金、冬は時間帯別料金が節電効果大 関西電力などのDR実験

関西電力、三菱電機、三菱重工業は、「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」の一環として、昨冬実施した「電気のかしこい使い方プログラム」の結果を発表した。

これによると、ピーク時変動料金「CPP(Critical Peak Pricing)」による需要抑制率が高かった昨夏と比べ、時間帯別料金「TOU(Time of Use Pricing)」による需要抑制率が大きくなっていることから、冬のデマンドレスポンスでは普段から節電を行い、「CPP」実施時には追加の節電手段が少なかったことがわかった。

同プログラムは、一般家庭を対象に情報通信技術を活用することでデマンドレスポンスに取り組んでもらうもの。参加者に配ったタブレット端末で電気の使用状況の見える化や節電の「お知らせ」をすることに加えて、「TOU」と「CPP」を適用することにより、どの程度の電力需要抑制効果があるかを調査する。

昨冬実証の結果

デマンドレスポンスの各種手法 需要抑制率
節電のお願いの「お知らせ」の効果 ▲11.0%
時間帯別料金「TOU」の効果 平日20P ▲14.9%
ピーク時変動料金「CPP」の効果 平日の2倍(40P) ▲2.4%
平日の3倍(60P) ▲4.4%
平日の4倍(80P) ▲6.4%

昨冬は、昨年12月17日から今年2月28日まで約700世帯の一般家庭を対象に、初めて冬の期間に実施。その結果、「TOU」による電力需要抑制効果は▲14.9%、「CPP」による電力需要抑制効果は、単価2倍の場合▲2.4%、単価3倍の場合▲4.4%、単価4倍の場合▲6.4%となった。(CPPは、TOU単価の2倍、3倍、4倍の3 パターン)。

CPP実施時に追加の節電手段が少なかった理由としては、デマンドレスポンスの時間帯が18~21時と生活の中で電気を使うのが特に必要な時間帯であることからすれば、毎日の生活の質を落とさずに実施できる暖房の他熱源への転換などの節電が進んだのではないかと考えられる。また、節電のお願いの「お知らせ」による需要抑制率についても夏に比べて大きくなったが、この理由も暖房の他熱源への転換などが進んだためと考えられる。

同時に、今夏のプログラム概要も発表された。実施期間は7月8日~9月18日。デマンドレスポンスの実施時間は平日13~16時。CPP実施回数は期間中15回程度。新たな施策として、電気の使用実績やライフスタイルに応じて、省エネや節電方法を具体的にアドバイスする「省エネルギーコンサルティング」を実施する。

今夏の実証におけるグループ分け

Aグループ 見える化
Bグループ 見える化+省エネコンサル
Cグループ 見える化+CPP(TOU)
Dグループ 見える化+CPP(TOU)+省エネコンサル

今夏の検証項目

1. 省エネコンサルの効果はどの程度か。
(省エネや節電方法を具体的にアドバイスしたことによる抑制効果の把握)

2-1. 時間帯別料金「TOU」の効果はどの程度か。

2-2. ピーク時変動料金「CPP」の効果はどの程度か。(適正な変動料金レベルの把握)

3. 1と2-2の相乗効果はどの程度か。



【参考】
関西電力 - けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクトにおける「電気のかしこい使い方プログラム」の昨冬の実施結果と今夏の実施概要について

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.