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NTTデータ、アイルランドで電力の需給・価格予測システムを構築

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NTTデータ、アイルランドで電力の需給・価格予測システムを構築

NTTデータと、アイルランドのICT(情報通信技術)研究機関Telecommunications Software&Systems Group(TSSG)は、2012年より開始したビッグデータ/ビジネス・アナリティクスにおけるデータ分析技術の共同研究の成果として、エネルギーマネジメントの基礎技術となるアイルランド国内の「電力需要量」「風力発電量」「電力卸市場取引価格」の予測ロジックを構築した。

今後は、同研究の成果をもとに共同研究の枠組みを拡大させ、スマートグリッド・電力分野における多種多様なデータを活用した業務の効率化やサービスの向上を実現するためのエネルギーマネジメントソリューションの技術開発を進め、アイルランドにおける実証実験を検討していく。

今回の研究成果として構築された「電力需要量」「風力発電量」「電力卸市場取引価格」の予測ロジックの概要は、以下の通り。

「電力需要量」の予測ロジック

過去の電力需要データや気象データを用いることで、アイルランド全土において必要な24時間先までの電力需要量を15分ごとに予測可能。また、予測と実績の乖離が発生した際に予測精度を自動で向上させる手法として、フィードバックループロジックを構築し需要予測に適用。これにより、需要量の傾向に急激な変化が発生するケースでも、予測誤差率を半分以下に減少でき、常に精度の高い電力需要予測を実現した。

「風力発電量」の予測ロジック

アイルランド国内における地域別の風力発電可能量や風速データを用いて、アイルランド全土における15分ごとの風力発電量を予測できる。

「電力卸市場取引価格」の予測ロジック

過去の価格データと電力需要量の他に、本研究で作成した電力需要量の予測データを用いることで、次の日の電力卸取引市場における30分ごとの電力価格を推測する。

近年、世界中で電力システムの改革が検討されており、改革に向けたエネルギーマネジメントの取り組みが活発化している。発送電分離など電力市場の構造が大きく変化した際には、電力会社を始めとする多くの企業で早急な対応が求められる。特にアイルランドでは、2020年までに再生可能エネルギー発電量が総発電量の40%を占める予定で、天候などの外部要因によって不安定となる発電量を考慮する必要がある。

これらの問題に対応するためには、電力供給や電力需要などエネルギーマネジメントに必要なデータの解析手法、さらにそれらの解析結果を活用してどのようにビジネスを展開するのか検討する必要がある。そこで、統計分析・データマイニングなどの高度分析技術を駆使して、ビッグデータを活用するビジネス・アナリティクスが鍵となった。

このような背景から、NTTデータとTSSGはビッグデータ/ビジネス・アナリティクスにおけるデータ分析技術の共同研究を開始し、エネルギーマネジメントソリューションの下支えとなる技術を確立するために、3つの予測ロジックを構築した。

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