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産総研、「福島再生可能エネルギー研究所」を設立 施設を来年4月に開所

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産総研、「福島再生可能エネルギー研究所」を設立 施設を来年4月に開所

産業技術総合研究所は、再生可能エネルギーの大量導入の早期実現に向けて、福島再生可能エネルギー研究所を平成25年10月1日に設立する。

本研究所では、「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」をミッションとするオープンイノベーションのハブ(連携拠点)を目指して、国内外の多様な外部機関と共同で世界最先端の再生可能エネルギーの研究開発を実施する。今回は、平成26年4月の施設の開所に先行して、本研究所を設立することを発表した。

研究内容としては、水素や蓄電池などによるエネルギー貯蔵と制御技術を駆使した再生可能エネルギーシステム統合技術、太陽光発電技術、先進的風力発電技術、地熱・地中熱の適正利用のためのデータベース構築などをあげる。具体的には、以下の6つの研究課題をあげる。

1)再生可能エネルギーネットワーク開発・実証

大きく変動する再生可能エネルギーの高密度の大量導入に必要な、さまざまなエネルギー貯蔵技術を活用したエネルギーネットワークを構築し、エネルギー需要とのマッチングや電力系統との円滑な連系を可能とする技術を開発・実証する。

2)水素キャリア製造・利用技術

太陽光・風力発電などの変動電源から水素キャリア(有機ハイドライド、アンモニアなど)を製造することにより、変動する再生可能エネルギーを大量貯蔵・輸送し、高効率で利用するシステム技術を開発・実証する。水素キャリアは、水素を大量に貯蔵・輸送するために、水素を含む化合物に化学変換したエネルギー媒体をいう。

3)高効率風車技術およびアセスメント技術

遠方の風向や風速などの計測による発電量向上などの技術を確立し、発電および風車寿命の向上のための研究を実施する。

4)薄型結晶シリコン太陽電池モジュール技術

結晶シリコン基板から太陽電池モジュールまでの一貫製造ラインを用いて、高効率・低コスト・高信頼性を兼ね備えた薄型結晶シリコン太陽電池モジュールの量産化技術の開発を実施する。

5)地熱発電の適正利用のための技術

地熱発電所の持続的な運転や周辺温泉への影響監視・評価に必要なモニタリング技術、地熱発電可能地域を拡大する技術などの開発を実施する。

6)地中熱ポテンシャル評価とシステム最適化技術

地下水流動・熱交換量予測シミュレーションに基づく地中熱ポテンシャルマップを作成し、それを活用して地中熱利用システムの最適化・高精度設計技術の開発を実施する。

これらの6つの研究課題に加え、欧米やアジアなどの研究機関との共同研究・人材交流を進め、国際的な再生可能エネルギーの中核的研究拠点を目指す。さらに、産総研の知見・経験、研究設備を用いて、被災三県に拠点を有する企業の技術シーズが詰まった製品・技術の性能などの評価事業も実施する。また、文部科学省やJSTと連携し、再生可能エネルギー分野に係る人材育成を実施する。

建物は、福島県郡山市西部第二工業団地に平成26年1月に竣工予定で、開所までの研究活動は産総研つくばセンターで実施する。なお、同研究所では、研究推進組織として再生可能エネルギー研究センターを、研究支援組織として福島連携調整室および福島研究業務推進室を設置し、同研究所内で研究活動を展開する科学技術振興機構(JST)などの外部機関と連携する。

【参考】
産総研 - 福島再生可能エネルギー研究所」の設立について

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