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横浜市、今夏のデマンドレスポンス結果を発表 統合BEMSで22.8%、家庭部門で15.2%

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横浜市、今夏のデマンドレスポンス結果を発表 統合BEMSで22.8%、家庭部門で15.2%

横浜市は、「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」において、今夏、統合BEMSによる国内大規模ビル間連携実証を実施した結果、目標値を超える最大22.8%のピークカットを達成したと発表した。また、家庭向けのデマンドレスポンス実証では、最大で15.2%のピークカットを確認したと発表した(※速報値)。

統合BEMSによる国内大規模ビル間連携

同市では、本年1月のビル6棟による実証に続き、14棟のビル・工場・集合住宅が参加し、統合ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)を活用した業務・商業ビル部門での本格実証として、電力のピークカットの最大化等を目的としたデマンドレスポンス(DR)実証を25年度夏季(7月~9月)に実施した。

また、本実証においては、インセンティブ(各ビル拠点が電力削減に貢献した実績(kWh)に応じて電力割引相当の金額を支払う制度)価格を3段階(5円/kWh、15円/kWh、50円/kWh)に変えることによる効果も検証した。

実証の結果、冬季実証に引き続きピーク時間帯の異なる夏季実証においても、前述の通り、目標値(ピークカット最大20%)を超えるピークカットを達成した。インセンティブ価格においては「15円/kWh」以上でDRの効果が見られることを確認した。

インセンティブ価格別に受電電力削減率(全拠点平均)をみると、「5円/kWh」が平均値で2.1%、最大値で6.6%、「15円/kWh」が平均値で12.2%、最大値で22.8%、「50円/kWh」が平均値で12.7%、最大値で22%となった。なお、削減率が最大になった日は、DR発行先に大型蓄電池などの設備があり、電力削減に大きく貢献した。

今回のDR実証の概要は以下の通り。

  • 実施日数:7月18日から9月20日まで(22日間)
  • 対象時間帯:13時~16時(平日)
  • DR発行条件:
  • 前日予測最高気温が30度あるいは31度以上の日(天気予報に基づく)
  • 翌日のDR指令発行(期間中4回のみ当日2時間前の直前DR発行を試行)

家庭部門におけるデマンドレスポンス実証

家庭向けのDR実証では、今夏の結果として、最大で15.2%のピークカット効果が得られたと速報値を発表した。

同プロジェクトでは、平成22年4月からの3年間で、合計約2,500世帯へHEMSを導入しており、上記のうちCEMS(Community Energy Management System:地域におけるエネルギーマネジメントシステム)と連携した約1,900世帯を対象に、DRによる省エネ行動実験を行っている。

実証参加者 形態 メニュー
合計
約1,900世帯
一般実証グループ
約1,700世帯
HEMS+太陽光発電
約1,200世帯
見える化
約400世帯
CPP1
約400世帯
CPP2
約400世帯
HEMS単体
約500世帯
見える化
約500世帯
特定団地実証グループ
約200世帯
HEMS+太陽光発電など
約200世帯
見える化ほか
約200世帯

今回発表した速報値は、7月から9月までの3か月の間において、上記約1,900世帯のうち、HEMSと共に太陽光発電システムを設置している約1,200世帯(※背景赤)を対象とした実証結果。これらをDRを行わない「見える化」グループ、ピーク時の電気料金を高く設定した「CPP1」、「CPP2」のそれぞれ約400世帯ごとに分け、電気使用量の違いを調査した。

結果として、ピーク時(13:00~16:00)の電気料金を100円/kWhとした「CPP2」のグループにおいて、最大15.2%のピークカットが確認された。また、節電行動パターンとして、昼間に行ってきた家事を、電気料金が廉価な朝・夕へのシフト(下表中A)、同様に電気料金が廉価な深夜帯にあわせて家電や給湯機などを使用(下表中B)することなどが想定されるとしている。

横浜スマートシティプロジェクト(YSCP) 家庭部門 夏季DR実証結果(速報)

横浜スマートシティプロジェクト(YSCP) 家庭部門 夏季DR実証結果(速報)
(※画像クリックで拡大)

なお、速報では8月後半に入ってピークカット効果の減少が見られ、プロジェクトでは細かな原因を分析している。

今回のDR実証の概要は以下の通り。

  • 実施日数:7月1日から9月27日まで(14日間)
  • 対象時間帯:13時~16時(平日)
  • DR発行条件:
  • 電力需給の逼迫が予想される日(前日の予測最高気温に基づく)
  • 横浜市は、中期4か年計画に「環境最先端都市戦略」を位置付け、低炭素社会に向けた需要創出による市内経済の活性化に取り組んでいる。その取り組みの一環として、平成22年4月から経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定されたプロジェクトとして、「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」を推進している。

    【参考】
    横浜市 - 横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)ビル部門での本格実証(PDF)
    横浜市 - 横浜スマートシティプロジェクト(YSCP) 家庭部門 夏季 DR 実証(速報)(PDF)

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