> > 電気自動車からビルへの電力供給実験 ピーク電力約2.5%削減に成功

電気自動車からビルへの電力供給実験 ピーク電力約2.5%削減に成功

記事を保存
電気自動車からビルへの電力供給実験 ピーク電力約2.5%削減に成功

日産自動車は、新たに開発した電気自動車(EV)からオフィスビルへの電力を供給するシステム「Vehicle to Building」を用いた実証実験において、夏期のピーク時の電力を約2.5%削減する効果が得られたと発表した。

今回開発した電力給電システム「Vehicle to Building」は、複数のEV「リーフ」を同時に接続し、オフィスビルやマンションなどの建物に電力を給電するシステム。家庭用の「LEAF to Home」電力供給システムを応用して開発した。

「LEAF To Home」では、「リーフ」からの電力をPCS(Power Control System)を介して単相200Vで家庭へ供給しているが、今回の「Vehicle to Building」では、最大6台の「リーフ」を同時に接続し、3相200Vでビルの配電盤へ電力を供給することで、より多くの電気を効率的に流すことが出来るシステムとなっている。

大口の電力を使用するオフィスビルやマンションでは、ピーク電力に応じて電力料金が決められているが、本システムは、電力需要がピークになる前に「Vehicle to Building」 を介して「リーフ」から給電することで、ピーク時の電力消費をカットし、電力料金の削減を可能とする。

本実証実験は、2013年7月より、同社の先進技術開発センター(厚木市)にて開始している。実証実験では、従業員の通勤用「リーフ」6台を使用し、電力需要の少ない時間帯は「リーフ」へ充電、電力需要の多い時間帯(13-16時)には「リーフ」からビルへ電力供給し、ピークカットを実現する。更に、従業員の帰宅時間に合わせて「リーフ」の充電も行う。7月より開始した実験では、このように複数のEVの充放電を制御する事で、従業員の通勤利用を妨げることなく、夏期の電力ピークを最大25.6kW押し下げることを可能とした。これは、先進技術開発センターでのピーク時の電力を約2.5%削減し、年間約50万円の電力料金低減効果に相当する。(東京電力 高圧契約による試算値)

今後は、本システムの運用面での課題を更に洗い出し、社外での実証実験へと繋げていく予定。

「リーフ」は発売以来、全世界で87,000台を販売しており、「リーフ」の蓄電機能を活かした「LEAF to Home」電力供給システムも多くの顧客の共感を得ているという。

日産自動車は今後も、EVの普及促進をはじめ、EVの蓄電機能を活かしたエネルギーマネジメントといった新しい価値創造への取り組みに注力していく考えだ。

関連セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

プレスリリースを受け付けております

環境ビジネスオンラインでは、皆様からの環境に関する情報をお待ちしています。

新製品・新サービス、研究内容、法令情報、イベント・セミナー、海外の環境ビジネス情報など、お気軽にお寄せ下さい。お送り頂いた内容を、編集部にて拝見いたします。

こちらから、必要事項をご記入ください

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.