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エナリス、岩手県の間伐材でバイオマス発電 新電力として公共施設に供給

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エナリス、岩手県の間伐材でバイオマス発電 新電力として公共施設に供給

新電力(PPS)業務の支援を手がけるエナリスは、未利用資源の利活用に取り組むフジコー(東京都台東区)とともに、岩手県二戸郡一戸町において森林未利用材バイオマス発電事業に着手すると発表した。

本事業は、地域で発生する木材を燃料として、地元で発電を行い、地域に電力の供給を行う地産地消型の先駆的な事業モデルの構築を目指す。フジコーは主にバイオマス燃料の調達・製造と発電所の運営・保守を、エナリスは主にファンドスキームを用いた資金調達、事業企画及び売電を担う。

具体的には、本事業では一戸インター工業団地内にバイオマス発電事業を行う一戸フォレストパワーと、その子会社としてバイオマス燃料製造会社を設立。岩手県及び秋田県北部、青森県南部にまたがる山林に賦存する間伐材等の未利用材を燃料としてグリーン電力の発電を行う。

エナリスはバイオマス発電所で発電したグリーン電力を地域の公共施設等へ託送供給する「地産地消PPS(特定規模電気事業者)」事業を日本各地で推進しているが、本事業における電力も一戸町と協議の上、別途設立予定の地産地消PPS会社を通じて、地元の小中学校、役場等の公共施設、事業会社へ電力供給を行う計画だ。

エナリスとフジコーは合弁で、一戸フォレストパワーを設立する。設立予定日は平成26年1月上旬を予定。資本金は2,000万円で、エナリスは700万の出資を行い、関連会社とする。また、エナリスはファンドスキームを用いて、一戸フォレストパワーの資金6億円を調達する。

発電・燃料化施設の発電出力は6,250kW。年間発電量は4,950万kWh、年間売電量は4,300万kWh。投資総額は約28億円で、年間売上は17億円(PPS事業を含む)を見込む。CO2削減量は年間29,700トンと試算している。

フジコーは平成19年より千葉県白井市において建設系の木くずを燃料とした発電出力1,800kWのバイオマス発電所を運営しており、FITの設備認定を取得して売電事業を行っている。一方、エナリスは創業より一貫してPPSの電力需給管理、BEMS(ビルエネルギー管理システム)、デマンドレスポンス等のエネルギーマネジメント事業を行ってきている。本事業は双方の強みを活かした戦略的アライアンスによって実施される。

バイオマス発電事業の成功の鍵を握る燃料の長期安定調達については、本事業に対する燃料木材の供給を一元的に担うことになっているノースジャパン素材流通協同組合(岩手県盛岡市)及び一戸町、地域関係者と「発電施設支援協議会」を立上げ、協力体制の構築を進めていく。

エナリスグループは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まって以降、日本各地で開発が進んでいる森林未利用材を利用した木質バイオマス発電事業の企画立案、売電戦略、許認可申請、建設工事等のサポート業務を発電事業者向けに行っている。

同社はバイオマス発電は数ある再生可能エネルギーの電源の中でも安定的な発電が可能で、かつCO2フリーの電源であり、PPSにとって魅力的な電源であると説明。同社の主力事業であるエネルギーマネジメント事業並びにパワーマーケティング事業にとって不可欠な電源であることから、自らの電源としてバイオマス発電を開発する必要性を経営課題として掲げてきた。本事業は同社にとって事業戦略上極めて重要な意味を持つと同時に、今後、同社が積極的に推し進めていくバイオマス電源開発の礎となるものと捉えている。

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