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ローム・京都大学など、新型燃料電池の実用化に向け産官学連携

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ローム・京都大学など、新型燃料電池の実用化に向け産官学連携

ロームと燃料電池開発を手がけるベンチャーのアクアフェアリー、京都大学は、新しい固体水素源(水素化カルシウム)による燃料電池の実用化、普及を促進する業界団体として、産官学一体の「京都燃料電池アライアンス」を発足すると発表した。

本アライアンスは、同業者による共同組織でなく、研究開発、製品化、量産技術、燃料供給、工業デザイン、ユーザーニーズ、実証実験フィールドの提供など、新しい燃料電池システムを確立するため、産官学垂直連携方式による多岐にわたるメンバーでの構成を目指している。

1月9日(木)に京都市成長産業創造センター(京都市伏見区)においてキックオフミーティングを実施。アライアンスに参加する企業16社、地方自治体のほか、経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)など、多数の来賓が列席した。

本アライアンスの5つの主要な目的として、(1)製品の規格化、(2)技術の国際標準化、(3)特許戦略等新技術の確保、(4)安全性の確保、(5)ユーザー側意見の反映、を掲げている。今後、年度内の法人化への在り方も含めて検討していく。

水素と酸素からエネルギーを作り出す水素燃料電池。すでに自動車や定置型発電機の分野で実用化が始まっているが、いずれも水素ボンベや発電部が大型であることなどが課題となっている。これに対して、固体水素源を用いた燃料電池システムは燃料部と発電部の小型化を実現し、水素を使う分だけ作って発電するところを特徴とする。次世代のポータブル電源としても災害時の非常用電源、停電時のバックアップ電源、アウトドアレジャー用電源などの利用が期待されている。

これまではローム及びアクアフェアリー、京都大学が中心となり、さまざまな企業等と連携して固体水素源を用いた燃料電池システムを開発してきた。この固体水素源燃料電池システムは、平成25年度~平成26年度の2年間にわたりNEDOより助成を受け、非常用携帯電源として、地方自治体を中心とした実証試験を進めている。2013年10月には、CEATEC JAPAN 2013(千葉・幕張)において、CEATEC AWARD(コアテクノロジー部門グランプリ)を受賞するなど、実用化に各方面から高く期待されている。

一方で、世界的にも例を見ない全く新しい固体水素源を使用した燃料電池であることから、実証フェーズ後の産業化フェーズに進めていく過程は、単に製造体制、燃料供給体制の確立にとどまらず、政策・法制・安全性や信頼性などの国際標準化のほか、部材供給体制、応用技術の開発から製品組み立て、安全性テスト、更にはリサイクルなどの次世代の核となる技術やユーザーの立場としての意見の反映など多岐にわたる知恵と力の結集が必要となる。そこで今回、京都市成長産業創造センター(京都市伏見区)2階を拠点とした「京都燃料電池アライアンス」を発足し、固体水素源(水素化カルシウム)による燃料電池の実用化、普及を促進する唯一の業界団体として活動を開始する。

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