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東京都練馬区に設置する水素ステーション、主要機器は神戸製鋼所製

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東京都練馬区に設置する水素ステーション、主要機器は神戸製鋼所製

神戸製鋼所は、東京ガスが東京都練馬区に建設する「練馬水素ステーション(仮称)」向けに、主要機器である水素ステーション用高圧水素圧縮機「HyAC」とマイクロチャネル熱交換器「DCHE」を受注した。同ステーションへは2014年に納入予定。

東京ガスは、昨年6月に「練馬水素ステーション(仮称)」とともに埼玉県さいたま市において「浦和水素ステーション(仮称)」を、既存の天然ガススタンドと併設する一般商用の水素ステーションとして建設することを発表している。自動車メーカー各社が予定している燃料電池自動車(FCV)の一般販売開始に合わせ、2015年に運営開始を予定している。

両ステーションの建設にあたっては、次世代自動車振興センターが今年度より公募を開始した、経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」の交付を受けることが決定している。同事業における、第一期目の商用水素ステーションにあたる。

「練馬水素ステーション(仮称)」は工場で製造した水素をステーションに運ぶオフサイト方式で水素を供給する。主な機器として水素圧縮機、蓄ガス設備(蓄圧器)、ディスペンサー、水素プレクール設備を備える。

神戸製鋼所は、圧縮機メーカーの中でもレシプロ式、スクリュ式、ターボ式の3種類全てを製造する世界唯一の総合圧縮機メーカー。水素ステーション用高圧水素圧縮機の開発を進め、2012年度には開発を完了、実証試験用水素ステーション向けに2台の圧縮機を納入した実績がある。今回はその実績も評価され採用に至った。

また、圧縮機には冷却用として熱交換器が必須となるが、これまではコンパクトなものがなかったため熱交換器だけで大きなスペースを占め、水素ステーションの省スペース化において大きなネックとなっていた。

今回採用された同社のDCHEは従来品と比較し、同程度の処理能力を有しながら設置サイズを1/30~1/100までコンパクト化することが可能となり、水素ステーションの省スペース化に大きく貢献している。なお、同ステーションに納入されるディスペンサーに搭載される熱交換器にも、ディスペンサーメーカーと共同で開発したタイプのDCHEが同時に採用される見込み。

ガソリンや軽油を燃料として走行する自動車は、排出ガスによる環境問題と資源枯渇といった2つの課題を抱えている。それに対して、新たに開発が進められている水素を燃料として走行する自動車「FCV(燃料電池自動車)」は、排出するのは水だけという特徴により、「究極のエコカー」と呼ばれており、省エネルギー、環境対策の面からも普及が急がれている。

そのFCVの本格的な普及に向けて車両本体の開発と共に必要となるのが、水素を充填する水素ステーションなどのインフラ整備です。燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)が設定したシナリオでは、2025年度までに1,000基程度の水素ステーションの設置が予定されており、今後インフラ整備も急速に進む計画となっている。

同社グループでは、今回採用された機器の他に水素ステーション全体のエンジニアリング事業も手掛けている。また、最適な機器選択を目的とした様々な充填シミュレーション技術を有する。主要機器である水素ステーション用高圧水素圧縮機(HyAC)、マイクロチャネル熱交換器(DCHE)をはじめとする様々な製品・技術を通じ、今後本格的な普及が期待される水素ステーション設置などの水素インフラ整備事業に注力していく考えだ。

マイクロチャネル熱交換器(商品名:DCHE)

マイクロチャネル熱交換器(商品名:DCHE)

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