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福島県の植物工場、サンゴ砂礫農法でフルーツトマトを高糖度・多収量に

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福島県新地町で、清水建設・新地アグリグリーン・明治大学・ヨークベニマルが協力し、植物工場で栽培する高糖度トマト「スイートマシェリ」が初収穫を迎えた。

「スイートマシェリ」の栽培実証事業は、復興庁と経済産業省による平成25年度「先端農業産業化システム実証事業」に採択された事業で、清水建設が4者によるプロジェクトを組成し、新地町役場の支援を受け、昨年7月より、大規模生産システムの確立とブランド化を目指し取り組んできた。

同事業では、昨年10月、明治大学の特許である「サンゴ砂礫農法」を適用した30アール(2,880平方メートル)規模の太陽光利用型植物工場を整備し、苗を定植した。

  本農法は、化石化した天然のサンゴ砂と苦土石灰、ケイ砂からなる天然混合培地で植物栽培する方法で、土壌を用いないことで、害虫や病原菌の発生率が大幅に減少する上、水分の管理も容易で、連作障害もなく長期間使用できるメリットがあり、一般に収量が少ないとされる高糖度トマトを多量に収穫できる。明治大学の中林准教授による過去の実験によると、通常の養液栽培に比べて平均糖度が5割増、収穫量も4割程度増すことが確認されている。

今回、同農法を適用したトマトの種類は、「イエローミミ」「イエローアイコ」「アイコ」「トスカーナバイオレット」「ピッコラカナリア」の5品種で、高糖度の目安となる9度以上の糖度を平均的に確保している。同作物はテスト販売の後、近々、高糖度品を「スイートマシェリ」ブランドとしてヨークベニマルの郡山近郊の店頭で販売を予定している。

新地アグリグリーンは、東日本大震災により、トマト栽培ハウスの1/4にあたる1.5ヘクタールが倒壊し、現在再建中となっている。高糖度トマトの市場評価をもとに同農法による栽培面積を拡大し、年間を通じた安定的な供給を図る構えだ。

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