農研機構生研センターは、出荷前のニラの不要な下葉等を取り除く機械として、従来機と比較して、電力消費量を約1/2に削減できる省エネ型装置を開発した。今後、農機メーカーへの技術紹介を進め、装置の実用化を目指す。
今回開発したのは、圧縮空気を間欠的にニラの株元に噴射して下葉除去を行う装置。連続的に空気を噴射する従来の機械と比較して、空気使用量は約1/2となり、それに伴い圧縮空気を作り出すコンプレッサーの消費電力も約1/2に節減できる。さらに、ニラへのダメージが少なく、下葉除去の成功率も向上し、調製作業全体の効率化に貢献する。
本装置の具体的な特長は次の通り。大きさは全幅610×奥行420×全高570mm、質量は24kg。上下2個のノズル間にニラの株元を挿入すると、光電センサが作物の有無を検出し、作物が挿入されている時のみ空気噴射用電磁弁を高速で入り切りして間欠的にニラに圧縮空気を吹き付ける。
(※全文:1,617文字 画像:あり 参考リンク:あり)