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メガソーラーの監視システム、電力線通信で設置コスト削減

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メガソーラーの監視システム、電力線通信で設置コスト削減

住友電工は、メガソーラーシステムで使われる600V~1kV以上の直流高電圧電力ケーブルを、そのまま通信媒体として活用する「電力線通信(PLC)技術」を用いた、メガソーラー監視システムの実用化に成功したと発表した。同システムは2014年7月から販売を開始する予定だ。

同監視システムは、メガソーラーの構成単位である14~18枚直列の発電パネル群(ストリング)ごとに発電電力をリアルタイムで計測し、電力ケーブルそのものを通信媒体として、その情報をパソコンなどのモニター装置に転送し、専用ソフトによって発電異常の有無を判断するもの。

PLC端末装置の既設接続箱内への設置状況

PLC端末装置の既設接続箱内への設置状況

同システムは、各ストリングからの電力を集約する既存の接続箱内部に設置され、電流センサと、その情報を電力ケーブルに重畳させて相互に情報伝達するPLC子機・親機で構成される。子機の動作に必要な電力は、ソーラー電源線から取ることができる。

このため、専用の通信ケーブルや無線通信設備などが一切不要となり、設置コストの削減につながる。

1台のPLC子機で、最大16ストリングまで発電情報を得ることができ、また、親機はメガソーラー発電所の発電規模に応じて必要な数の子機を連係できる。

監視システムの構成例【500kW分(子機10台分)】

監視システムの構成例【500kW分(子機10台分)】

同システムは、新設のメガソーラー発電所だけでなく、既設の設備にも設置可能だ。従来の貫通型だけでなく、クランプ型電流センサにも対応しているため、既設の設備に、センサや子機、親機を容易に後付けできる。

子機は、長さ160mm、幅130mm、高さ50mmで重さは500gとコンパクトな外形寸法だ。また、親機は、取り付け場所や方法によりさらに小型化が見込める。

近年、メガソーラーの建設が相次ぐが、数万枚~数十万枚の構成パネルの各々の劣化度を、総発電量の低下から検知することは困難な現状だ。

同社は、ソーラーパネルの初期の設置不良、長期劣化や故障が発生した場合に発電電力の低下を知るため、パネルの発電量を正確にリアルタイムで把握でき、かつ設置しやすく安価な監視システムが求められていることをうけ、同システムを開発、実用化した。

PLC技術の基本原理は広く知られており、情報通信技術の分野では使われているが、メガソーラー発電システムのように高い直流電圧や、大容量のパワーコンディショナーが発する大きな電力ノイズ環境下では実用化されておらず、実用化に成功したのは同社が初めてとなる。本システムの実証は、ユアテックの協力を得て実施された。

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